仕事終わりの深夜、自宅のデスクでコーヒー片手にコードを書いていたのが、僕の副業エンジニア生活の始まりでした。僕は普段はソフトウェアエンジニアとしてフルタイムで働いていますが、ある日「毎月5万円くらい自由に使える収入があったらいいな」と思い立ったのです。最初は漠然とした憧れでしたが、それを現実にするために動き始めました。幸い、Pythonという武器（プログラミング言語）を持っていたので、「このスキルで何か副業ができないか？」と模索し始めたのです。

最初に目を付けたのが、クラウドワークスとココナラというサービスでした。クラウドワークスは案件に提案して受注するスタイル、ココナラは自分のサービスを出品して依頼を待つスタイルと、アプローチは違えどどちらも個人がスキルを販売できるプラットフォームです。副業初心者だった僕にとって、まずは登録することから挑戦しました。

クラウドワークスとの出会い: 仕事案件がズラリと並ぶ画面を見て「本当に自分にできる仕事があるのだろうか？」と正直不安になりました。最初に応募したのは、簡単なデータ整理のPythonスクリプト作成の案件。しかし提案を送っても返信すらなく玉砕…。何件か応募して全滅したときは心が折れそうでした。
ココナラとの出会い: 一方でココナラでは、自分で「○○します」というサービスを出品できます。プロフィールを書き込み、サービス内容を考えて出品してみました。最初に出したのは「簡単なWebスクレイピングします（1サイト●円）」というサービス。しかしこちらも最初の1週間は閲覧数ばかり増えて、購入ゼロ。やはり実績ゼロの新人には厳しい世界か、と感じました。

そんな中でも諦めずに続けることが大事でした。平日は本業が終わった後の1～2時間、週末は半日ほど、副業のための時間に充てました。提案文を試行錯誤で書き直したり、ココナラのサービス説明を改善したり、地道な努力を続けました。「プロフィールを変えた方がいいのかな？」「料金設定が高すぎるのかも？」と悩みながら、何度もトライです。実は何度も挫折しかけましたが、その度に「最初の1件」を取るまではと粘りました。

そしてついに、初めての受注を獲得しました。クラウドワークスで応募したWebスクレイピングの案件で、クライアントからメッセージが届いたときは思わず小さくガッツポーズをしました。提案が通った喜びは今でも忘れられません。それまで積み重ねてきた努力が報われた瞬間でした。納品を終えてクライアントから「助かりました！またお願いします」と言ってもらえたとき、「副業でもちゃんと価値を提供できたんだ」と大きな自信になりました。

その後は弾みがつきました。最初の実績がプロフィールに表示され、評価も★5をいただけたことで、次第に他の提案も採用されやすくなりました。ココナラでも初めての購入者が現れ、納品後に「丁寧で迅速な対応でした」とレビューを書いてくれました。その評価がさらなる購入を呼ぶという好循環が生まれ、今では毎月安定して5万円以上の副収入を得られるまでになりました。

この章のポイントは、僕自身の試行錯誤の物語です。皆さんにお伝えしたいのは「最初の一歩の大変さ」と「それを乗り越えたときの世界の変わりよう」です。副業で稼ぐのは決して楽な道のりではありません。でも、一度軌道に乗せてしまえば本業とは別に収入の柱ができ、自信にも繋がります。当時の僕と同じように、副業を始めたいけど不安を感じている社会人エンジニアの方に、「大丈夫、自分もできる！」と思ってもらえるよう、これから具体的な方法をガイド形式で紹介していきます。僕の失敗談も成功談も包み隠さずお話しするので、きっと再現性のあるリアルなヒントが見つかるはずです。一緒に見ていきましょう！

Python初心者でも受けられる「簡単な案件」の見つけ方

副業を始めたばかりの頃、僕がまずぶち当たった壁は「どんな案件なら自分にもできるのか」という点でした。クラウドワークスやココナラを眺めても、Web開発の大規模案件やAI開発の高単価案件が目につき、「自分のスキルで太刀打ちできるのか？」と尻込みしたものです。でも実は、Python初心者でも取り組みやすい簡単な案件はちゃんと存在します。ここでは、そういった案件を見つけるコツや具体例を紹介します。