前半はnoteにあります

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それでは本編

1時間が経過すると、再び捜査本部の大画面に中堂が映った。

「結論は出たか」

「中堂さん」美桜が直接電話に出て話す。「あたしは木内美桜」

「ミオ？」

「あたしが行くわ」

「ほう」中堂は驚いている。「まさか本当に名乗りを上げる警察官がいるとは思わなかったぞ」

「警察を舐めたらダメよ」

「そういう生意気なこと言うなら全身を舐め回すぞ」

「貴様」

怒る川島を美桜は腕で制し、中堂に言った。

「品がないのね。レディには紳士的に接しないとモテないわよ」

「面白いな。いいだろう。でも美人なのか？」

「俺が保証する」勝村が割って入った。「正直、京子に負けないくらい可愛いぞ」

美桜は口もとに笑みをつくる。悪い気はしない。

「なるほど。じゃあ、今から俺が言う駅のロータリーに1人で来てもらう。もちろん丸腰だ」

「どこの駅？」

中堂は駅名を伝え、東口だと言った。

「もしもほかの男の刑事の影が1人でも確認できたら、その時点でゲームオーバー。京子は即公開レイプする」

「京子の姿が見えないが、無事か？」勝村が聞く。

「無事だ」

別室が映る。京子は全裸のままベッドに大の字に拘束されていた。

「京子」美桜がいたたまれない表情になる。

レイプはいつでもスタンバイOKということか。

一度画面は消えたが、40分くらい経つと画面に中堂が映った。

「警視庁は人材の宝庫だな。京子クラスのとびきりに可愛い女がまだいたとは」

「美桜は？」小野に代わって勝村が話す。

「美桜の裸を見たいか？」

挑発的な笑みを浮かべる中堂に、勝村も返した。

「見たいに決まってるだろ」

「ハハハハハ！」まさかの答えに中堂は大笑いした。

「勝村さん！」川島が目を剥く。

「バカ。挑発されていちいち激怒したら犯人の思うツボだろ。俺に任せろ」

「君の名前は？」中堂が聞く。

「勝村春重だ。階級は警部補だが、Sのレベルなら警視庁NO1。いや、中堂さん。あんたにも負けていないかもしれないぞ」

「面白い」中堂は感嘆した。「今夜は楽しめそうだ」

「で、美桜は？」

「ここだ」

中堂がどくと、下着姿の美桜が映った。彼女は天井から吊るされていた。両足は床についているが、ほぼ無抵抗の状態だ。

「何てことを」小野と川島は震えた。

勝村は、初めて見る美桜の下着姿に興奮を禁じ得ない。

（か・・・かわいい）

純白のブラジャーとショーツだけの格好にされてしまった美桜だが、すました顔をしていた。

「美桜」中堂が聞く。「京子の下着も白だったが、女性警察官は白と決まっているのか？」

「決まってはいないけど、白が多いかな」

「万が一犯人に監禁されて裸にされる時のことを考えて、毎日勝負下着を身につけるのか？」

「そんなことを考えて出勤する女性警察官なんかいません」

「何だその生意気な態度は？」

「それで脅してるつもり？」

「バカ。あんまし挑発するな」勝村は兄心を出して心配する。

中堂は感動の面持ちで首を左右に振った。

「いい度胸だ。でも、俺の拷問にどこまで耐えられるかな」

「あたしが耐え切ったら、京子もあたしも無傷で解放して」

「約束しよう。耐えられたらな」

怪しく目を光らせると、中堂は早速本題に入る。

「じゃあ、美桜。おまえはタフそうだから、いきなり感度3倍から始めようか」

美桜はさすがに緊張の面持ちになる。中堂が彼女の額を右手でつかむと、美桜は両目を閉じてしまった。

「スリー、ツー、ワン」パンと手を叩くと、美桜は目を開けた。

「え？」

「もう催眠術にかかったぞ。おまえの肉体は感度が3倍になっている。憎き犯人に体を操られる屈辱を味わえ」

（負けるものか）

また4人の覆面男が現れた。

「この女、スッポンポンにしてもいいですか？」

「いいだろう。男の刑事たちも美桜の裸を見たがっているだろうからな」

「侮辱は許さんぞ」小野が怒りの目で画面を見上げる。

覆面男はハサミを手にした。

「チョッキン、チョッキン、チョッキンナー」

美桜は唇を噛んで身じろぎする。強がったが、やはり全裸を同僚の男性に見られてしまうのは恥ずかしい。

「美桜。丸裸にされるのは許してほしいか？」覆面男が聞く。

「別に」

「よく言った」とブラジャーを切る。

「んんんんん」

豊かな美乳が露わになる。

「さあ、最後の一枚も剥がすぞ」

「そんなに見たければ見せてやるわよ」

「いいねいいね」とショーツも切り、美桜は生まれたままの姿を大勢の仲間に晒した。

赤面しているが、騒いだりはしない。

「なかなかの根性の持ち主のようだが、感度3倍の状態でくすぐりの刑はきついぞ」中堂がほくそ笑む。

「あたしにくすぐりは効かないから」

「そうかな？」

中堂は高みの見物だ。覆面男4人が前後に立ち、美桜の脇や腰や脇腹を同時にくすぐりまくる。

「んんんんん」

笑わないと決めていた美桜は、口を真一文字にしながら、必死に耐える。

「んんん、んんん」

声は出さないが、たちまち腰をくねらせてしまう美桜を見て、勝村は暗い表情になる。

くすぐり我慢大会など所詮素人のゲームだ。本物のサディストの拷問と一緒に考えるのが間違っていた。

「んんん、あっくっ、んんんんん」

（どうしよう、くすぐったい）

美桜は慌てた。耐えられない。今にも情けない声が出そうだ。

「んんん、んんんんん」

「どうした美桜。大口を叩いた割には困り果てているようだが」

「催眠術なんて卑怯よ」

「今さらか？」

男たちは容赦しない。警察官のプライドなど考慮してくれない。とことん敏感な弱点をくすぐりまくる。

「くううう、くううう、あああ、ちょっと、やめなよ」

脇も脇腹も腰も耐えられない。意外にくすぐりのツボとなる両耳も責められる。

「あああ、やめなさいよ、卑怯よ、あああ、やめ、待て、あああああ」

真っ赤な泣き顔で激しくもがく全裸の美桜がたまらなく可愛い。中堂は言葉責めで心を揺さぶる。

「美桜。笑っちゃったほうが楽だぞ。我慢すれば息が詰まって苦しいぞ」

「くううううう」

すでに限界だが意地でも笑わない。しかし苦しい。美桜の両目がみるみる真っ赤に腫れていく。

「泣くほどきついか。さあ、どうする女の子？」

「やめろ！」

「やめてほしい時はやめてだろ」中堂が余裕の笑顔で言う。「可愛くやめてと哀願しろ。降参しても男の刑事たちはおまえの勇敢さを疑わないだろう」

「うるさい黙れケダモノ」

「ほう」

「鬼、鬼畜、ケダモノ、鬼畜！」

「ハハハ」中堂は思わず笑った。「語彙力に乏しいな。国語を勉強したほうがいいぞ」

「んんん、んんん」

真っ赤な顔で困り果てる全裸美女は本当にそそる。中堂はしばらくピンチの美桜を見て楽しんだ。

「くううう、くううう」

歯を食いしばる美桜に、中堂は言う。

「よし。一気に感度を5倍に上げよう」

「やめなよ」美桜は腰が引けた。

覆面男たちがくすぐり続けるなか、中堂は容赦なく美桜の脇腹を押さえた。

「あああん」

「美桜。感度が5倍になったぞ」

「あああ、嘘でしょ待って、ダメ、やめて、待って、待って、きゃははははは！」

悔しい。死ぬほど悔しいけど美桜は耐え切れずに笑ってしまった。

「あははは、無理やめて、やははははは」

「ダメか」勝村が額に手をやる。

「やめて、わかったから、お願いやめて、降参です、やめて」

「ダメだ」中堂が冷たく突き放す。「あそこまで啖呵切ったんだ。許さないぞ」

「いやあああん、あはははは、や・・・」

ついに言葉も発せなくなってしまった。美桜は真っ赤な笑顔で激しくもがき、首を左右に振って苦しみ悶えた。

散々くすぐり続けていじめたが、美桜が息をしていない様子なので許してあげた。

「あああ、はあ、はあ、はあ」

完敗だ。悔しくて気が動転している。美桜は唇を噛みしめて屈辱に耐えた。

「この女を大の字に拘束しろ」

「はい」

「え？」大の字と聞いて美桜は焦った。

「あと、京子も連れて来い」

何をする気なのか。小野も勝村も川島もほかの捜査員たちも、緊張の面持ちで画面に見入った。

全裸の京子と美桜は、ベッドに大の字に拘束され、並べられた。

「何をする気だ？」勝村が恐る恐る聞く。

「美桜は拷問に耐えられなかったんだ。約束通り2人とも公開レイプする」

捜査本部はざわめいた。

「待て。待ってくれ」勝村が説得する。「1時間待ってくれ。必ず拷問に耐えられる美人刑事を探すから」

「もういないだろ」

「探すから」

「時間稼ぎか」

「違う」

「いいだろう。武人の情けだ。1時間待ってやる」

画面が消えた。

「勝村」小野が聞く。「あてはあるのか？」

「ありません」

勝村を責められるわけがない。小野は項垂れた。

「どうするんですか？」川島が咎めるような目で勝村を見る。

「タバコ吸ってくる」

「タバコ？」

勝村は自動販売機の前に座った。署内は禁煙だからタバコは吸えない。

「考えろ。諦めるな。将棋だって諦めなければ大逆転勝利することもある」

その時、電話がかかって来た。

「誰だ？」スマホを見ると、勝村は目を丸くした。「何ぬねの！」

勝村が捜査本部の部屋に戻って来た。

「課長。さっき三冬あかりから電話が来ました」

「三冬あかり？」

「帰国していたんです。今彼女は日本にいます。事情を話したら、すぐに行くと、今こっちに向かっています」

小野は三冬あかりの顔を思い浮かべた。彼女ならばという希望がよぎる。

「京子はあかりを一番慕っている後輩です。それはあかりも知っていると思います」

「会おう」

「はい」

小野と勝村は、応接室で三冬あかりと会った。挨拶を交わしている場合ではない。一刻を争う。

勝村が早口で経緯と現在の状況、そして犯人のとんでもない要求を話した。

「わかりました」

あかりは驚くことなく無表情のままだ。勝村は「相変わらずだな」という軽口を思いとどまる。今はこの「相変わらず」な三冬あかりが頼りなのだ。

「では、私が行って、2人の人質を無事、無傷のまま救出します」あっさり言った。

「申し訳ない！」小野が頭を下げる。

「身代金ではなく女性警察官を寄越せというのは、決して珍しいことではありません。男の犯人の考えそうなことです」

あかりは、小野と勝村と一緒に捜査本部の部屋に入った。

「あれが三冬あかり？」川島が小声で呟く。

本当に無表情だが、何かオーラというか、鋼のような意志を感じる。

1時間が経過し、再び画面に中堂新が映った。

「3人目の冒険者は見つかったか？」

「私の名前は三冬あかりです。私が行きます。場所を教えてください」

冷静な声を聞き、中堂は笑う。

「まさか本当に生贄がまだいるとは思わなかった。警視庁は人材が豊富だな」

「生贄？」あかりが冷たい声で聞く。

「女刑事が犯人に監禁された時、まず恐れるのはエッチな拷問をされることだ。それなのに、始めから卑猥な拷問をされるのをわかっていてのこのこ来るとは、さてはM子か？」

あかりは答えない。

「場所を教えてください。どこへ行けばよろしいでしょうか？」

「勝村さん」中堂が呆れ顔で聞く。「ルックスは保証するんだろうな？」

「保証する」

「ルックスとは主観的なものです」あかりが意見を述べる。「人には好きなタイプの顔というものがありますから」

「おいおい」中堂が心配顔になっている。

「待て。保証する」勝村が早口に言った。「京子と美桜は可愛い系だが、この三冬あかりは美人系、綺麗系だ」

「そうか。でもひと目見てアウトだったら、京子も美桜も公開レイプだぞ」

「それは待ってくれ。武人の情けがあってもいいだろ」

「俺に武人の情けはない」

緊迫した状況だ。女性警察官たちは顔色を失っていた。

三冬あかりは中堂から場所を聞くと、小野と勝村に言った。

「では行って来ます」

「頼む」

「気をつけてくれ」

「大丈夫です」

あかりは部屋を出て行った。

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45分が経過すると、画面が映った。

「勝村さん」中堂が渋い顔をしている。

まさか。あかりは気に入られなかったのか。勝村は責任を感じた。

「なるほど美人だが、ちょっとかわいげがないな」

「そこは目をつむってくれ、ハハハ」

「でもスタイルは抜群だ。いいだろう。それに、笑わない女となると返って燃える。俺が笑わせてやろう」

それは屈辱的な気がして、勝村は胸が痛くなる。

「お手柔らかにとしか言えないな」

「手加減などしない」中堂は危ない笑顔を見せる。「勝村さん。あかりの裸を見たことがあるか？」

「もちろんない」

「これほど美しい裸体は、俺も見たことがないぞ」

「マジか？」

あかりが画面に映った。十字型に磔にされている。いきなり全裸だ。

女性警察官たちが泣き顔で目を伏せる。

「あかり・・・」勝村は目を見開いた。

全裸を晒しても無表情のあかりだが、あまりにも魅惑的な裸を見て、勝村は瞬きを忘れた。

豊かな美乳。引き締まったセクシーな美ボディ。健康的な美脚。まさにパーフェクトボディだ。

日頃の言動を思うと、そのギャップ萌えも手伝って、勝村はあかりの裸体に見惚れた。

「美しい」

感動のあまり独白すべき言葉が口から漏れ、女性警察官に睨まれた。

中堂はあかりに目を向ける。

「あかり。おまえが最後の砦だろうな。おまえが屈したら、3人とも公開レイプだ」

京子と美桜はベッドに大の字に拘束されながら、あかりを見ていた。

特に京子は尊敬するあかりが全裸で磔にされる姿を見て、胸が苦しかった。

「あかり。おまえはタフそうだから、感度5倍から始めよう」