はじめに

「写真集を作ろう」

コスプレイヤー・しらたまちゃんからのこの言葉を、私たちはNFTで実現しました。

2025年10月1日、写真NFT26枚の販売を開始。11月中旬、すべて完売。売上約20万円で現物写真集を制作して、NFT購入者全員にプレゼントしました。

これは、Web2コスプレイヤーがWeb3の力を使って新しい収益を生み出した、3ヶ月間の全記録です。

序章：なぜこのnoteを書こうと思ったのか

コスプレイヤーの収益源って、実はすごく限られてるんですよね。

イベント出演料、グッズ販売、SNSでの広告収入。どれも不安定だし、クリエイターとしての価値を十分に収益化できてるとは言えない状況です。

しらたまちゃんも同じでした。

完成度の高いコスプレで多くのファンがいる一方で、「写真集を作りたい」という夢は、制作費や在庫リスクを考えると、なかなか実現できずにいたんです。

過去には趣味で同人誌の簡易な写真集を10部ほど作ったことがあります。イベントで手渡した時の、ファンの喜ぶ顔。「いつか本格的な写真集を作りたい」―そう思っていました。

私たちは2022年からコスプレNFTを販売しています。

プロジェクト名は「Flowerly Friends Cosplay Project（通称：フラフリ）」。しらたまちゃんをメインコスプレイヤーに、7人のメンバー（由美、いすむ、Pop、haruchi、キメラゴリラ、しらたま、そして私kann）で運営しています。

3年間で約500万円（9.8ETH + 120AVAX）の売上を達成しました。

でも...

NFT市場の低迷と仮想通貨市場の冷え込みで、最近のNFTは10枚発行しても完売しないっていう状況が続いてたんですよね。

イベントで、SNSで、何度も言われました。

「しらたまちゃんの写真集がほしい」

ファンの声は確かにある。でも、従来の方法では難しい。

クラウドファンディングも考えました。でも、私たちにはWeb3という武器があるじゃないか、と。

ブロックチェーンの仕組みって、推し活にぴったりなんです。

唯一無二の作品を、確実に「所有」できる。NFTは、ファンが推しを応援する新しい形だと思うんですよね。

デジタルデータでありながら、「自分だけのもの」として持てる。二次流通で価値が上がる可能性もある。

そして何より―制作前に資金を集められる。

作品を作る前にファンに支援してもらって、その売上で現物を制作する。在庫リスクゼロです。

クラウドファンディングと違って、NFTは「作品」として残ります。購入者は支援者ではなく、「コレクター」なんです。

実は、過去に失敗がありました。

NFTを発行しても完売しなかった経験。10枚中7枚しか売れない。15枚中12枚しか売れない。そんなことが続いてたんです。

今回は違う。しらたまちゃんの完成度高いコスプレ写真集。絶対に完売させたい。

なぜなら―

完売しないと、次の写真集が作れないから。赤字でやるわけにはいきません。

そして、しらたまちゃん自身が「完売したら次も必ずやりたい」と言ってたから。

この写真集を完売させることが、次のプロジェクトへの道を開くんです。

こんな人に読んでもらえたら嬉しいです。

「自分もできる」と思ってほしい。

このnoteは、特別な技術も、莫大な資金も、インフルエンサーのような知名度もない私たちが、26枚のNFTを完売させて、現物写真集を作り上げた全記録です。

具体的な手法を真似してもらってもいいし、考え方だけ参考にしてもらってもいい。

Web3の可能性を知ってもらえれば、それだけで嬉しいです。

数字で見ると、こんな感じです。