PHPプログラミングを独学で学ぶのは難しいと感じている方には絶好の機会です。変数や配列、制御構文、関数など、基本から段階的に学習できます。

オンラインスクールで何十万円もかけて学ぶ必要はありません、当記事では合理的な価格で効果的に学ぶことができます。

【購入者限定の特典】

記事購入者のみスラック( 無料 )というオンラインチャットサービスを通してわからない箇所を質問して頂ければ回答いたします。

記事の中に記載している課題や復習問題もスラックにて答えを公開しております。

転職サポートを無料でご提供しています。転職活動でお困りの方は、ぜひこの機会にご利用ください。※東京、名古屋限定

さらに、他の方にこの記事を紹介してくれた場合、紹介者に50％のキャッシュバック

PHP(1) -【1】

PHPはウェブ制作のために設計されたプログラミング言語です。

HTMLやCSSとの親和性が高く、学習しやすい特長を備えています。

位置づけ

PHP（１）の内容

・PHPとは

・PHPの基本ルール

・変数

・データの型

・演算子

・PHP(1)の課題

PHP（１）の前提条件

・コードエディター（VScodeなど）がダウンロードされていること

・HTML/CSSを学習していること

PHPとは -【1-1】

PHPは、ウェブ開発に広く使用されるプログラミング言語で、特に動的なウェブページの作成に適しています。HTML内に埋め込んで使用したり、データベースとの連携やフォームの処理などに優れています。

PHPの役割【1-1-1】

PHPの出番は一体どこでしょうか？

Webページといってもブログサイト、ECサイト、SNSサイトなど色々あります。これらのWebページのどこでプログラミング言語が使用されているのか、考えてみましょう。

ブログ記事へのコメントやショッピングサイトの口コミ、SNSのつぶやきなどが挙げられます。これらのユーザー参加型の機能を実現するために、HTMLだけではなくプログラム( PHP )が必要です。

HTMLで入力フォームを配置することはできますが、そのフォームから送信されたコメントを受け取り、表示するためにはプログラム( PHP )が必要です。PHPはそのようなプログラムをHTML内に埋め込むことができ、ユーザがコメントを送信すると、PHPがそれを受け取り、自動的にHTMLを更新して新しいコメントを表示します。

例えば、以下のようなHTMLコードにPHPプログラムを埋め込むことができます。

<div class="comment">
    <p><?php ここにコメントを受け取ったら表示するプログラムを書く ?></p>
</div>

このようにして動的なWebページが作られ、ユーザーのアクションに応じてページが変化します。これにより、コメント機能や買い物機能、ログイン機能などを実現することができます。

PHPの基本ルール -【1-2】

ここからは実際にPHPファイルを作成していきます。

コードエディター（VScodeなど）を開きましょう。

ファイル -【1-2-1】

PHPファイルも、HTMLファイルやCSSファイルと同じくテキストファイルです。拡張子は【 ○○.php 】です。

プログラムが動く順番 -【1-2-2】

プログラムは、上から下へ、同じ行なら左から右へ向かって順番に読まれ、書かれた命令がその順に実行されます。

下記のサンプルコードのようにPHPのソースコードでは、PHPの命令1が最初に実行され、次にPHPの命令2、最後にPHPの命令3が順番に実行されます。

//サンプルコード

<div>PHPの命令1</div>
<div>PHPの命令2</div>
<div>PHPの命令3</div>

オープンソースのウェブ開発環境(xampp/mamp)インストール -【1-2-3】

mamp(mac)のインストール方法

xampp(Windows)のインストール方法

エラーが出る場合

startできない場合

基本最新バージョンをインストールで問題ないです。

"Hello, World!"と表示させる -【1-2-4】

まずはブラウザに "Hello, World!" と表示させるプログラムを実行していきます。以下の手順でxamppを起動していきます。

xamppフォルダを開きxampp-control.exeをクリック

Startをクリック

実際にコード書いていきます。

PHPはHTMLに埋め込めるように開発されたプログラミング言語です。開始タグには<?phpを使い、終了タグには?>を使用します。

何らかのデータを表示したい場合は echoという命令を使います。

以下のように、実行してください。

xampp > htdocs 内に php フォルダを作成
コードエディタを開きsection1フォルダを作成して hello.php ファイルを作成してください。
hello.php を以下のように編集して保存しましょう。[ctrl+Sで保存できます]

<?php
    echo "Hello, World!";
?>

ここまでの作業が正しく完了した場合、以下のような状態になります。

文字を表示させる場合は、"（ダブルクォーテーション）で囲ってください。'（シングルクォーテーション）で囲っても問題なく動作します。

; は1つの命令の終わりを指定するために入力する記号です。日本語では文末に 。 を書くのが決まっているのと同じです。

PHPの終了タグには?>を使いますが、以下のようにコードがPHPプログラムのみの場合、ファイルの最後の終了タグは記載しません。

<?php
    echo "Hello, World!"

Webブラウザに"Hello, World!"を表示させていきます。

まずApacheがStartされていることを確認してください。

port番号8888の方は以下のURLにアクセスすればHello, World!と表示されます。

http://localhost:8888/php/section1/hello.php

localhost:○○の箇所はport番号を入力してください。私の場合はport:8888port番号は以下で確認できます。

URLにアクセスするとWebブラウザに Hello, World! が表示されます。

【1-2】復習問題

section1 フォルダに problem1.php ファイルを作成してください。

条件

・PHPのechoを使って、「田中太郎」という名前を表示させるプログラムを作成してください。

答えは記事購入後にslackに参加後チャンネル:【ちゃんと学ぶ-php入門講座】のcanvasから答えを確認してください。

コメント -【1-2-5】

ソースコードには コメント を書くことができます。

コメントは、PHPとして実行されるときには完全に無視されます。コメントはコンピュータにとっては空白に等しいもので、ソースコードを読む人に向けて書かれるものです。

PHPのコメントの文法は2つあり、// を使った1行だけのコメントや、/* */を使った複数行コメント（1行のみで使ってもOK）があります。

1行だけのコメントは # も使えますが // を使う方が一般的です。

<?php
    // 1行コメント

    # 1行コメント

    /*
        複数行コメント
        複数行コメント
    */

コメント機能を使って、積極的にソースコードへ説明を追記してください。

実際に以下のようにコメントアウトしてみましょう。

＜　php > section1 > hello.php　＞

<?php
    // 英語で”こんにちは世界”と表示
    echo "Hello, World!";
?>

このように、コメントを記入して一時的にソースコードを無効にすることを、コメントアウトと言います。

上書き保存した上記の hello.php をブラウザで確認してみましょう。

コメントアウトされたコードは無視され、Hello, World！だけが表示されるはずです。

変数 -【1-3】

引き続き、PHPが持つプログラミングのための機能を学んでいきます。

変数へデータを代入 -【1-3-1】

「必要なデータだから保存して」という命令が変数への代入（変数にデータを保存）です。変数は、データを保存しておける箱だとイメージしてください。

では以下のように変数へ代入して、データを保存してみましょう。

section1 フォルダに variable.php ファイルを作成してください。

＜　php > section1 > variable.php　＞

<?php
  $name = "田中太郎";

$nameが変数で、"田中太郎"が変数に保存される文字列データとなります。$の後に英数字をつけると変数になります。

また = は数学でのイコール（左辺と右辺が同じ値という意味）とは違い、「右辺のデータを左辺の変数に代入する」という命令を表しています。

変数の中身を表示 -【1-3-2】

echo で $name に代入した値を表示する命令を variable.php に追加します。

＜　php > section1 > variable.php　＞

<?php
  $name = "田中太郎";
  echo $name;

ブラウザで確認してみましょう。

＜　実行結果　＞

田中太郎

田中太郎という文字列が表示されるはずです。echoに変数が渡されると、$name という変数名の文字列をそのまま表示するのではなく、変数の中に入っている実際のデータ（ここでは 田中太郎 という文字列）が引き出されて表示されます。

変数の注意点 -【1-3-3】

変数名の名づけ方

変数は、自由に 変数名をつけることができます。学習段階では $a や $b のような1文字だけの変数でも構いませんが、自分なりのプログラムを作るときは、わかりやすい変数名をつけることが重要です。

わかりにくい変数名ばかりのプログラムでも、同じ処理が定義されているなら、コンピュータはすべて同じように処理を行います。しかし人間にとって、プログラムの可読性は重要です。プログラムのソースコードは、一緒に開発を進めるチームメンバーも読むことになるので、誰が読んでも理解しやすいプログラムを書くことを心がけましょう。

下記のように変数名を適当に$xとつけて済ませたとします。

<?php
    $x = "東京都";

1回書いたらそれで終わりというようなプログラムであれば、変数名は$xでも良いです。常にメンテナンスされていくプログラムで意味のない変数名をつけたら、あとで振り返ってプログラムを見直したときに、「この変数が一体何のために使うものなのか」がわからなくなってしまいます。

では、下記のように$prefectures_nameと書けばどうでしょう。この東京都が「都道府県名」だとひと目でわかります。このように、変数はデータに名前をつけて保存しておける機能なので、ひと目で何を指しているかがわかる変数名を心がけましょう。

<?php
  // 都道府県名を変数に代入
  $prefectures_name = "東京都";
  echo $prefectures_name;

※ 実際の開発プロジェクトでは、複数人のエンジニアが協力して開発します。他の人が見たときにひと目で理解できるようにプログラムを工夫することも重要になります。

複数の単語を名付ける場合

$prefectures_name のように、用途を説明するのに2単語以上が必要な場合、名前の書き方として2通りの方法があります。単語と単語の間を _ で繋ぐ方法（スネークケース）と、2単語目以降の先頭文字を大文字にする方法（キャメルケース）です。

$prefectures_name はスネークケースで、これをキャメルケースで表したら $prefecturesName となります。今回はスネークケースを使いましたが、キャメルケースにしたらプログラムが動作しなくなる、ということはなく、どちらの記述でも問題はありません。

※ どちらを使うべきかというよりは、好みの問題や、既存のコードの記述方法に合わせるなど、臨機応変に使い分けましょう。

代入データの上書き

データが代入されている変数に、別のデータで上書きできます。以下のプログラムを variable.php に記述して保存、実行確認してみましょう。

＜　php > section1 > variable.php　＞

<?php
    $name = "田中太郎";
    $name = "鈴木太郎";
    echo $name;

このプログラムをブラウザで確認すると 鈴木太郎 と表示されます。

＜　実行結果　＞

鈴木太郎

このように変数は、あらためて別のデータが格納されます。逆に言えば、変数を使えれば何でも良いからと 意味もなく同じ変数名を使い回すと、プログラムが意図しない動作をする危険があるため、注意しましょう。

変数を上書きするのは、新しい計算結果でデータを更新するなど、明確な意図があるときのみにしましょう。

変数名にできない変数

PHPでは変数名にできないものがあります。

・$1abc のように数字から始まる変数名は使用できません

・$a1bc のように、数字が間に入るのは問題ありません。

・$a-to-b のように - ハイフンは変数名に使用できません（単語をつなげる場合には $a_to_b のように _ アンダーバーを使用しましょう）

【1-3】復習問題

section1 フォルダに problem2.php ファイルを作成してください。

条件

・名前( $name )を表す変数を作成し、「田中太郎」という文字列を格納します。

・年齢( $age )を表す変数を作成し、「25」という整数を格納します

・echo文を使用して、変数に格納された名前と年齢をそれぞれ表示させます。

答えは記事購入後にslackに参加後チャンネル:【ちゃんと学ぶ-php入門講座】のcanvasから答えを確認してください。

データの型 -【1-4】

PHPが扱える データの型 について考えてみます。

データがどんな種類の情報かを示すもので、数字や文字列などがあります。型が違うとデータの扱い方も変わってきます。

型が違うデータ同士を計算はできません。例えば、1 + "あ" という、計算はできません。コンピュータもそれぞれのデータ型ごとに違う扱い方をします。

データには型があることを覚えておいてください。

数値型 -【1-4-1】

【整数値】

整数値は、小数点以下を持たない数字のことで、正の整数（1, 2, 3など）や負の整数（-1, -2, -3など）が含まれます。整数は基本的な計算や数値操作に使われます。

section1 フォルダに integer.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > integer.php　＞

<?php
    $age = 25; // 年齢を表す整数値
    var_dump($age);

＜　実行結果　＞

int(25)

データを表示するのに echo の代わりに var_dump() を使用します。

・intはデータ型を表しています。この場合、整数型（integer）であることを示しています。

・(25)は変数 $age の値で、ここでは整数値が25であることを示しています。

この出力var_dump() は、変数のデータ型と値を同時に確認するのに役立ちます。このような情報はデバッグやプログラムの理解に役立ちます。

【実数値】

実数値は小数点を含む数値で、より精密な計算が必要な場合に使用されます。実数は整数よりも表現範囲が広く、小数点以下の桁数も指定できます。

section1 フォルダに float.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > float.php　＞

<?php
    $height = 175.5;  // 身長を表す実数値
    var_dump($height);

＜　実行結果　＞

float(175.5)

・floatはデータ型を表しています。この場合、実数型（floating-point）であることを示しています。

・(175.5)は変数 $height の値で、ここでは実数値が175.5であることを示しています。

整数型と実数型は数値を表現するための基本的なデータ型であり、それぞれ整数と小数点以下を含む数値を取り扱うことができます。

文字列型 -【1-4-2】

文字列型は、プログラム内で文字の集まりを表現するためのデータ型です。文字列は通常、引用符（シングルクォート ' またはダブルクォート "）で囲まれ、テキストデータを格納し、操作するために使われます。

section1 フォルダに string.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > string.php　＞

<?php
    $name = "田中太郎";
    var_dump($name);

＜　実行結果　＞

string(12) "田中太郎"

・stringは文字列型を表しています。

・(12)は変数 $name の値で、ここでは「田中太郎」が12バイトのデータであることを示しています。

バイト数 は、日本語の場合、1文字が3バイトになります。田中太郎 は4文字なので12バイトとなります。英数字の場合には、1文字が1バイトになるので、 "tanakatarou" とすると、string(11) "tanakatarou" となります。

配列型 -【1-4-3】

配列は、複数の値をまとめて管理する ことができます。変数は1つのものしか収納できない箱で、配列は1つ以上のものを収納できるロッカーです。

section1 フォルダに array.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > array.php　＞

<?php
    $fruits = ["りんご", "ばなな", "ぶどう"];

    echo $fruits[0];  // "りんご"が表示される
    echo $fruits[1];  // "ばなな"が表示される
    echo $fruits[2];  // "ぶどう"が表示される
?>

＜　実行結果　＞

りんご
ばなな
ぶどう

この例では、$fruitsという変数に3つのフルーツを列挙して定義しています。

そして、$fruits[0]と[]（ブラケット）の中に順番の数字（添字）を書くことで、値を取り出すことができます。$fruits[0] と指定すると、りんご を取り出せます。[0]となっているのは、配列の最初は0番目だからです。1番目からではない点、注意してください。最後の3つ目のぶどうは$fruits[2]とすることで取り出せます。

【var_dumpで確認】

array.phpを以下のように編集してください。

＜　php > section1 > array.php　＞

<?php
    $fruits = ["りんご", "ばなな", "ぶどう"];

    // echo $fruits[0];  "りんご"が表示される
    // echo $fruits[1];  "ばなな"が表示される
    // echo $fruits[2];  "ぶどう"が表示される

    echo '<pre>';
        var_dump($fruits); // 配列の詳細表示
    echo '</pre>';
?>

・$fruitsは配列型の変数で、その中に3つの要素（"りんご"、"ばなな"、"ぶどう"）が含まれています。

・echo '<pre>'; と echo '</pre>'; は、HTML内でvar_dump()の出力を整形して表示するためのものです。<pre>タグはテキストをそのまま表示し、見やすく整形するのに役立ちます。

・var_dump($fruits);は、配列 $fruits の詳細な情報を表示します。各要素の値、データ型、および文字列の長さが表示されます。

＜　実行結果　＞

array(3) {
  [0]=>
  string(9) "りんご"
  [1]=>
  string(9) "ばなな"
  [2]=>
  string(9) "ぶどう"
}

・array(3)は、この変数が配列であることを示しています。具体的には、この配列には3つの要素が含まれています。

・[0]=>、[1]=>、[2]=>は、各要素のインデックス（位置）を示しています。PHPの配列は0から始まるため、[0]は最初の要素を指し、[1]は2番目の要素、[2]は3番目の要素です。

・string(9)は、各要素が文字列型であることを示しています。それぞれの文字列の長さが9文字であることを示しています。

・"りんご"、"ばなな"、"ぶどう"は、各要素の具体的な値を表しています。それぞれの要素が文字列で、中身はそれぞれ「りんご」、「ばなな」、「ぶどう」です。

連想配列 -【1-4-4】

・連想配列は、 array() で作成するか、[ ]（角括弧）で作成します。

・キー => 値のペアを1つの要素とします。

・連想配列は、任意のデータ型のデータを値としてもつことが可能です。

・要素と要素はカンマ（,）で区切ります。

section1 フォルダに associative-array.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > associative-array.php　＞

<?php
// 連想配列の作成
$person = [
    'name' => '田中太郎',
    'age' => 30,
    'city' => '東京都'
];


// 連想配列の要素へのアクセスと表示
echo $person['name'];  // "田中太郎"が表示される
echo $person['age'];   // 30が表示される
echo $person['city'];  // "東京都"が表示される

echo '<pre>';
var_dump($person);
echo '</pre>';
?>

＜　実行結果　＞

田中太郎
30
東京都

array(3) {
  ["name"]=>
  string(12) "田中太郎"
  ["age"]=>
  int(30)
  ["city"]=>
  string(9) "東京都"
}

・$personは変数の名前で、これが連想配列です。連想配列は通常、キー（名前）と値のペアで構成され、=>でキーと値を関連づけます。この連想配列では3つの要素が含まれています。

・'name'、'age'、'city'はキーです。これらは各要素にアクセスするための識別子となります。

・'田中太郎'、30、'東京都'は各キーに対応する値です。これらがそれぞれの要素の実際のデータを表します。

論理値型 -【1-4-5】

論理値型の値は2つだけでtrue（真）かfalse（偽）だけです。

trueとfalseは主に制御文で役立ちます。制御文には、条件分岐と繰り返しがありますが、次のPHP(2) -【2】で学びます。

section1 フォルダに logical-value.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > logical-value.php　＞

<?php
    $t = true;
    $f = false;
    var_dump($t);
    var_dump($f);

・$tは変数で、その値は true（真）です。

・$fは変数で、その値は false（偽）です。

＜　実行結果　＞

bool(true)
bool(false)

・boolはデータ型を表し、それぞれの変数が論理値型であることを示しています。

・(true)および(false)は、それぞれの変数の具体的な値を表しています。

NULL型 -【1-4-6】

NULL型の値は1つだけで、大文字小文字を区別しない定数 null です。

NULLは 空っぽ を意味します。

section1 フォルダに null.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > null.php　＞

<?php
    $n = null;
    var_dump($n);

＜　実行結果　＞

NULL

NULL という文字が表示されました。 var_dump() でNULL型を表示すると、このような表示となります。

【1-4】復習問題

section1 フォルダに problem3.php ファイルを作成してください。

異なるデータ型を持つ変数を作成し、それらの値とデータ型を表示させるプログラムを作成してください。

条件

・整数型の変数「$integerVar」を作成し、「123」の整数値を格納します。

・文字列型の変数「$stringVar」を作成し、「こんにちは」の文字列を格納します。

・真偽値型の変数「$boolVar」を作成し、trueを格納します。

・var_dump()関数を使用して、それぞれの変数の値とデータ型を表示させます。

答えは記事購入後にslackに参加後チャンネル:【ちゃんと学ぶ-php入門講座】のcanvasから答えを確認してください。

演算子 -【1-5】

演算子を使うことで、数学的な計算や比較、論理的な操作などが行えます。以下に、いくつかの基本的な演算子を説明します。

算術演算子（四則計算と剰余） -【1-5-1】

算術演算子は、数学的な計算に使います。四則演算と剰余で5つあります。

section1 フォルダに arithmetic.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > arithmetic.php　＞

<?php
    // 加算 (+): 二つの値を足し合わせます。
    $sum = 5 + 3; // $sumには8が代入される

    // 減算 (-): 差を求めます。
    $difference = 7 - 2;  // $differenceには5が代入される

    // 乗算 (*): 二つの値を掛け合わせます。
    $product = 4 * 6;  // $productには24が代入される

    // 除算 (/): 一つの値をもう一つで割ります。
    $quotient = 10 / 2;  // $quotientには5が代入される

    // 余り算(%): 2つの数値を割り算した際に、割り切れなかった部分を示す演算子です。
    $result = 10 % 3;  // $quotientには1が代入される

    var_dump($sum, $difference, $product, $quotient, $result);
?>

var_dump()関数を使ってそれぞれの結果を詳細に表示しています。var_dumpの中に, を使用して複数の変数結果を表示することが可能になります。

＜　実行結果　＞

int(8)
int(5)
int(24)
int(5)
int(1)

代入演算子 -【1-5-2】

代入演算子は、変数に値を代入するための演算子です。=が使われ、左辺に変数を書き、右辺にその変数に代入する値を書きます。

section1 フォルダに assignment.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > assignment.php　＞

<?php
    // 代入演算子 (=): 変数に値を代入します。
    $number = 10; // $numberには10が代入される
    $text = "Hello"; // $textには文字列 "Hello" が代入される
    $isTrue = true; // $isTrueには真（true）が代入される

    // 変数の値を表示
    echo $number; // 10が表示される
    echo $text; // "Hello"が表示される
    echo $isTrue; // 1が表示される（trueは1、falseは0として扱われる）

    // 変数の値を変更
    $number = $number + 5; // $numberに現在の値に5を足した値を再代入
    echo $number; // 15が表示される
?>

＜　実行結果　＞

10
Hello
1
15

比較演算子 -【1-5-3】

比較演算子は、異なる値や変数を比較して、その結果が真（true）か偽（false）かを判定するための演算子です。比較演算子は主に条件式で使用され、条件の成否を判断する際に重要な役割を果たします。

比較演算子を用いると、「年齢が18歳以上か」といった条件に合っているかどうか、コンピュータが判断できるようになります。

section1 フォルダに comparison.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > comparison.php　＞

<?php
$num1 = 10;
$num2 = 5;

// 等しいかどうかを判定する演算子 (==)
$isEqual = ($num1 == $num2); // $isEqualには偽（false）が代入される

// 等しくないかどうかを判定する演算子 (!=)
$isNotEqual = ($num1 != $num2); // $isNotEqualには真（true）が代入される

// 大なり演算子 (>), 小なり演算子 (<)
$isGreater = ($num1 > $num2); // $isGreaterには真（true）が代入される
$isLess = ($num1 < $num2); // $isLessには偽（false）が代入される

// 大なりイコール演算子 (>=), 小なりイコール演算子 (<=)
$isGreaterOrEqual = ($num1 >= $num2); // $isGreaterOrEqualには真（true）が代入される
$isLessOrEqual = ($num1 <= $num2); // $isLessOrEqualには偽（false）が代入される

// 同一の型かどうかを判定する演算子 (===)
$isIdentical = ($num1 === "10"); // $isIdenticalには偽（false）が代入される

// 異なる型かどうかを判定する演算子 (!==)
$isNotIdentical = ($num1 !== "10"); // $isNotIdenticalには真（true）が代入される

// 結果の表示
var_dump($isEqual, $isNotEqual, $isGreater, $isLess, $isGreaterOrEqual, $isLessOrEqual, $isIdentical, $isNotIdentical);
?>

＜　実行結果　＞

bool(false)　(==)
bool(true)　(!=)
bool(true)　(>)
bool(false)　(<)
bool(true)　(>=)
bool(false)　(<=)
bool(false)　(===)
bool(true)　(!==)

後ほど学ぶ、条件分岐や繰り返しでは、比較演算子で比較した後の true や false の値により、どのような処理を行なうかを判断します。

なお、比較演算子の == は 等しい という意味であるのに対して、代入演算子 = は単なる変数への代入であることに注意してください。= だけの演算子には「等しい」という意味はありません。

論理演算子 -【1-5-4】

論理演算子は、複数の条件を組み合わせて、最終的な真偽を評価するための演算子です。プログラミングでは、条件が複雑な場合や複数の条件を組み合わせて判断する場合に論理演算子が利用されます。

section1 フォルダに logic.php ファイルを作成して以下のように記述しましょう。

＜　php > section1 > logic.php　＞

<?php
    var_dump( (1 == 1) && (2 == 2) );   // bool(true)
    var_dump( (1 == 1) && (1 == 2) );   // bool(false)
    var_dump( (1 == 2) || (2 == 2) );   // bool(true)
    var_dump( (1 == 2) || (3 == 2) );   // bool(false)
    var_dump( !(1 == 2) );              // bool(true)
    var_dump( !false );                 // bool(true)

＜　実行結果　＞

bool(true)
bool(false)
bool(true)
bool(false)
bool(true)
bool(true)

【1-5】復習問題

section1 フォルダに problem4.php ファイルを作成してください。

演算子を使った計算を行うプログラムを作成してください。

条件

・加算、減算、乗算、除算、剰余演算の計算結果をそれぞれ表示させます。

・以下のひな形○○に当てはまる演算子を記述してください。

<?php
    // 2つの整数型の変数を作成
    $num1 = 10;
    $num2 = 5;

    // 加算
    $sum = $num1 ○○ $num2;
    echo "加算の結果: " . $sum . "<br>";

    // 減算
    $difference = $num1 ○○ $num2;
    echo "減算の結果: " . $difference . "<br>";

    // 乗算
    $product = $num1 ○○ $num2;
    echo "乗算の結果: " . $product . "<br>";

    // 除算
    $quotient = $num1 ○○ $num2;
    echo "除算の結果: " . $quotient . "<br>";

    // 剰余演算
    $remainder = $num1 ○○ $num2;
    echo "剰余演算の結果: " . $remainder . "<br>";

答えは記事購入後にslackに参加後チャンネル:【ちゃんと学ぶ-php入門講座】のcanvasから答えを確認してください。

PHP(1)の課題 -【1-6】

答えは記事購入後にslackに参加後チャンネル:【ちゃんと学ぶ-php入門講座】のcanvasから答えを確認してください。

section1 フォルダに task1.php ファイルを作成して課題をクリアしましょう。

課題：1【変数の宣言と表示】

2つの変数 $num1 と $num2 を宣言し、それぞれ整数値$num1 に 1 $num2 に 2 を代入してください。これらの変数をブラウザで表示してください。

課題：2【算術演算子】

$num1 と $num2の変数を足し算して結果を表示してください。
$num1 と $num2の変数を引き算して結果を表示してください。
$num1 と $num2の変数を掛け算して結果を表示してください。
$num1 と $num2の変数を割り算して結果を表示してください。

お疲れ様でした！PHP(1)はここまでです。

PHP(2) -【2】

ここまでで、変数に値を代入し、変数を使って簡単な計算を行い、その結果を表示する方法を学びました。

これまでは、プログラムは上から下へと一方向に実行されていましたが、今からはプログラム内で自在に移動する方法を学びます。プログラムの中で、上から下への流れは基本的に守られつつも、特定の条件や状況によって別の場所に移動することができます。これには、「制御文」と呼ばれるものが使われます。制御文には、主に2つの要素があります。

条件分岐：条件によって異なる処理を行います。ある条件が満たされれば１つのコードが実行され、そうでなければ別のコードが実行されます。
繰り返し：特定の処理を繰り返し実行します。例えば、ある動作を指定した回数だけ繰り返すことができたり、ある条件が満たされるまで同じ処理を繰り返すことができます。

これらの制御文を使うことで、プログラムの動きを柔軟に制御することができます。

プログラムの中で、ある条件を指定してその条件に応じて異なる処理を行うことができ、また同じ処理を繰り返し実行することもできるようになります。これにより、より複雑なプログラムを組むことが可能になります。

さらに、PHP(2)では「関数」というものについて見ていきます。

PHP（２）の内容

・条件分岐

if文
if-else文
if-elseif-else文

・繰り返し

for文
while文
foreach文

・関数

・PHP(2)の課題

条件分岐 -【2-1】

購入後

ここからは有料記事になります。