※まだせどりをスタートできていない方のためには、『本せどりのガチの教科書』を公開していますので、まずそちらをご覧ください。

https://brain-market.com/u/two/a/b3QTN3gTMgoTZsNWa0JXY

せどりをする人の間でよく、「違和感を感じ取れ」ということが言われます。

「違和感があるような商品をチェックしたら、利益商品であることが多いよ」という教えですね。

例えば、化粧品などの、いわゆるヘルビ（ヘルス＆ビューティー）の分野で言えば、現行品ではない旧作の廃盤品などがそれに当たります。

そういう商品は、お店の側としては、いつまでも商品棚を占領されていても困るジャマな存在なので、値引きして早く捌こうとします。

でも、「これまで使っていたシャンプーが廃盤になってしまったけど、まだ欲しい」というユーザーはいます。

彼らが高く買ってくれるので、せどらーとしては、うまく仕入れられれば、差額の利益が取れるわけです。

そんな違和感のある商品というのは、売り場で異彩を放っています。

キリのいい値段で売られていたり、棚の上や下の方に追いやられていたり、ワゴンやかごに入れられていたり、箱にホコリがかかっていたり、という感じです。

さて、では本せどりだと、そういう「違和感」というのは、どんなものになるでしょうか。

もちろん、バーコードが付いていないような古い本などは、いくらか目立ちますが、だいたいは大して値段が付きません。

このテキストでは、ボクが長らく仕入れてきた中で「本せどりでは、こういうのを違和感と言うのだな」と理解したもの９パターンを紹介しています。

要するに「高額本には、９つの特徴があるみたいだよ」という話です。

また、その解説の後で、実際に高値で売れた商品を１００個紹介し、９つのパターンのどれに該当するのかを説明していきます。

つまりこのマニュアルは、

・目利きのために大事な違和感（特徴）の９パターンの解説

・実際の高額本１００個の紹介とコメント

が主な内容です。

さすがに、特徴の説明をちゃんと受けた後で１００個も実例をみれば、「どういう本が高い値がつくのか」の感触がいくらかはつかめるようになるだろうと思います。

また、そうして得られたイメージを念頭に置いたうえで本を探すことで、利益商品が見つかる可能性はグッと上がるものと思われます。

なお、あくまで過去の成果を分析したエッセンスと実際の販売例を示したものであり、「このテキストを読めば誰でも本せどりの目利きができるようになる」ということを保証・お約束するものではありませんので、お含みおきください。

また、基本的に「初心者向け」の内容となっており、すでに本せどり歴が長い方は、経験的に分かっている話である可能性が高く、このマニュアルはマッチしませんので、お知らせしておきます。

読んだ後になって、「こんなことは知っていた」と言われましても、情報という商品の性質上、返品・返金はできかねます。

それでは、本編に入ってまいりましょう。

※なお、このマニュアルは【予告なく値上げします】。

違和感①：クセつよ

「違和感」商品のタイプ、１つめは「クセつよ本」です。

つまり、「クセが強い！」というヤツですね。

具体的な例を見ていきましょう。

まずは、チャイナカラーの服の作り方が書かれたこの本です。

仕入れ値 310 ⇒ 売り値 2,980 ：利益 2,090

パッと見では、それほどすごく強いクセでもありませんが、他の本と比べて考えてみると、その意味がよく分かります。

裁縫の本と言えば、たいていは『かわいい手づくり子ども服』とか『きれいめカジュアル服』といったような感じのタイトルです。

比べてみれば、この『チャイナカラーの服』の方が、とても意図がハッキリしていることが分かります。

意図がはっきりしている本には、「指名買い」が起こります。

「チャイナカラーの服が作りたいな」と思う人は、少ないかもしれませんが、全国では必ず何人もいます。

そういう人がこの本を買う確率は、かなり高いです。

なぜなら、チャイナカラーの服の作り方に特化して書かれた本は、それほど多くないからです。

一方、「かわいい子ども服」では、カバー写真や本の概要を見て買う人がたまにいる程度でしょう。

そもそも同じようなタイトルの本がたくさんありすぎて、「買おうかな」と検討されること自体、むずかしいです。

直接手に取ることができる実店舗ならまだしも、ネットで売れる可能性はかなりきびしいと言わざるをえません。

要するに、「この本でなければならない」というものがないわけです。

逆に言うと、買い手に「この本だ！」と思わせる力を持っているのが「クセつよ」本の特徴です。

他にも、「発見Ｉ」と表紙に書かれたこの数学の本も、かなり目立ちますし、指名買いが起こりそうな例です。

仕入れ値 720 ⇒ 売り値 4,980 ：利益 3,248

普通、数学の本というのは「線形代数」とか「微分積分」みたいなタイトルのものだからです。

ですから、本せどらーとしては、数学の棚に「発見」なんていう独特のタイトルのものがあったら、サーチしないと損だということになります。

次に、こちらの「弾幕」というシューティングゲームの作り方の本も、クセが強いですね。

仕入れ値 2,050 ⇒ 売り値 4,980 ：利益 2,020

シューティングゲームというのは、弾を撃って敵を倒していくタイプのテレビゲームのことです。

たぶん普通なら、「シューティングゲームの作り方」というタイトルになることでしょう。

敵が大量の弾を打ってくるというタイプの、いわゆる「弾幕シューティング」というものがあるために、このタイトルになっているのだと思われます。

なので、弾幕シューティングを作りたい人は、まずこの本が購入の第一候補になるのではないでしょうか。

ピンポイントで欲しい人がいるから、値段が上がりやすいということになっているわけです。

つぎに紹介するのは、健康関連の棚にあったこの本です。

仕入れ値 2,050 ⇒ 売り値 4,980 ：利益 2,020

ボクは、この本を見た瞬間、「導引？導引って何？」と思い、すぐにサーチしました。

健康関連の棚には、「高血圧」とか「自律神経」とか「ツボ」とかの本が並んでいるという、そんな感じのイメージですよね。

そんな中で異彩を放っていたのが、この本です。

あとで調べて分かったのですが、「導引」というのは「気功」の昔の呼び名なのらしいです。

中身は、ヨガのような体操のようなもののやり方が説明されていました。

かなりの、クセつよ本ですよね。

以上のような感じで「クセつよ」な本は、利益商品である可能性が高いです。

違和感②：専門性

「違和感」商品のタイプ、２つめは、高い専門性を持った本です。

この本などが、それに当たります。

仕入れ値 1,360 ⇒ 売り値 3,280 ：利益 1,291

COBOLというのは事務処理用のプログラミング言語で、かなり昔からあり、いまでも使われているものです。

そのこと自体は、コンピュータの分野に強くないと分からないだろうとは思います。

ただ、いつもリサーチをしていれば、PythonやRuby、C言語の本はたくさんあっても、COBOLの本はあまりないということは、だんだん分かってきます。

そういう目が培われるということが、まさに「違和感」を察知するためには大事なわけです。

とは言え、くわしい知識や長い経験が絶対に必要ということでもありません。

例えば、この本は、化学の分野のものなのですが、『○○化学』といった本が多い中で異彩を放っていました。

仕入れ値 1,840 ⇒ 売り値 3,980 ：利益 1,395

一般の人は、ほとんどが「マススペクトロメトリー」という言葉自体、知らないだろうと思います。

同様に、この本を見つけたときも「CFPって何だ？」と思ったものです。

仕入れ値 900 ⇒ 売り値 3,300 ：利益 1,767

CFPというのは、ファイナンシャルプランナーの上級資格なのだそうです。

次に、この本も、かなり専門的な香りがしますね。

仕入れ値 1,000 ⇒ 売り値 3,480 ：利益 1,818

『コンテンポラリーシンガーの現代的なヴォーカルスタイル』というタイトルです。

これを見ても「たぶん、歌い方の本なんだろうな」というくらいの印象で、どんな感じかすら分からない人が多いのではないかと思います。

楽譜などが並んでいる音楽関係の棚にあったのですが、クラシックやロック、あるいはジブリ映画の楽譜などとは、かなり違っていることが分かると思います。

同じく音楽関係ですが、こちらは、有名な作曲家シェーンベルク本人が書いたもののようです。

仕入れ値 2,000 ⇒ 売り値 4,780 ：利益 1,903

タイトルも佇まいも、かなりイカつい感じで、思わずリサーチしてしまいました。

専門性が高い本というのは、「一般人が手に取ってみることすらない」というような、そんな雰囲気が醸し出されています。

そういった本はないだろうかと、アンテナを伸ばしてリサーチをしてみてください。