「Kindle出版解体新書」【購入者様インタビューVol.4】

第4回目は、ミツさん（@mitsu_kindle）です。

ご本人内容確認の上で掲載しています。

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葵：本日はどうもありがとうございます。

ミ：こちらこそよろしくお願いします。

葵：まずは率直な感想からお願いできますか？

ミ：全体を読んで思ったのは、テクニック的なというか、ズルいやり方、小手先の内容がない「正統派コンテンツ」だと思いました。

とても細かく分析されていて、理系でロジカルな印象です。

ぼくはどこまで行っても文系で、感覚で執筆していました。

自分の中からは出てこない発想がたくさんあり、他のKindle作家からは得られない情報が多くあったので、とても勉強になりました。

葵：ありがとうございます。

理系的というのは皆さんおっしゃいますね。

新しい価値を提供できたとしたら嬉しいですね。

ミ：実は、私は葵さんがChatGPTでヒットした後、出版してきた本を、筆名を辿ってチェックしていた時期がありました。

葵：え、そうなんですか？私はある時から、SNSでの宣伝はほとんどしてなかったと思いますが。

ミ：そうですね。

それも疑問に感じていました。

当時は、「なぜ、こんな本をリリースしているのだろう？」と不思議に思っていたのですが、今回ブレインを読んで、その理由が全てわかりました。

葵：ありがとうございます。

たぶん、自分でもかなり模索していた時期ですね。

ミ：葵さんの出版しているのって、Kindle作家が書かないような本ばかりで、一般的にはKindle出版で売れないとされているジャンルばかりですよね。

これまでの系統と違う本だったので色々と試しているのはわかったのですが、その理由はわかりませんでした。

葵：そうですね。

書店に並んでいる本の多くがハウツー本ではないのに、Kindle界隈ではハウツー本が売れるという「常識」がありますよね。

でも、「本」というならその考えは絶対おかしいと思っていたんですよね。

ChatGPTの本が売れたのはよかったのですが、運というか、バクチのような感覚だったので。

これも、売れてから思ったのですが、このやり方だと絶対に長く続かないなって。

ミ：なるほど、そういう背景があったんですね。

ミ：各章については、特に刺さったのは第２章と第７章ですね。

第２章については、一般読者を意識するというくだりです。

確かにここは、多くのKindle作家が抜け落ちている部分だと思います。

親戚付き合いを延々とやってしまうような感覚といえばいいのでしょうか。

Kindleの本はだいたい20〜30の評価が得られて、そこでピタッと止まる本が多いですよね。

仲間内で読んでもらって、一般受けはしていないということですね。

ぼく自身、自分で勝手に世界を狭めていたと感じました。

自分が出したいジャンルをプロダクトアウトで優先させている部分があったと思っています。

葵：私もKindle出版を始めた当初はそうでした。

20個近く評価もらって評価もほぼ5なのですが、印税はさっぱりって本ですね。

最初はやり方がわからないので、見よう見まねでやるんですが、売れ続けないことを知ってビジネスモデルが成立してないことに気づくというか。

たぶん、誰しもが経験して、そのやり方はダメだって模索するようになるのだと思いますが。

ミ：いやー、全員がそういう思考にはならないですね。

まわりで出版サポートを受けてリリースする人を見ていると、最初の1冊で終わる人が多いんですよね。

売れ続けないことがわかって継続しなくなっちゃんですね。

葵：そうなんですね。

まずは仲間内で、その後一般の読者にも波及すればいいなって風潮ありますからね。

本来は、そのステップは必要なくて最初から一般向けでいいんですよね。

ミ：一般向けというのは本当にそう思います。

葵：実は、「一般向け」って一部ミツさんのメルマガの受け売りでもあるんですよね。

ミ：え？

葵：数ヶ月前だと思うのですが、ヒットした5つの本を紹介されていたやつです。

これらの本は一般の読者を見据えていてので大ヒットに繋がったって。

その5冊の中に私の本も入っていまして。

ミ：あー、書いた気がします。

でも、私自身が実践できてなかったですね（笑）

葵：それで、当時私も模索していた中で、方向性が間違いじゃなかったんだって気づいたところもありました。

ミ：そもそも、Kindle出版関連を筆頭に、まわりが推奨されているジャンルって地獄のような様相ですよね。

葵：HARMの法則ですね。

それに関しては、それだけがKindleの出すべきジャンルではないと声を大にして言いたいですね。

「常識」になっていると思いますので。

ミ：（PCを見ながら）ウェブライターの本は売れなかったんですか？タイトルや表紙からは売れてもよさそうな感じですが。

葵：全然（笑）

これは本当にダメでした。

ダメな理由は、当時はわかりませんでした。

いつも出して売れないことがわかってから理由がわかる（笑）

ミ：あとは、7章ですね。

マインドの章。

葵：ここは結構嬉しいお声はいただいています。

ミ：挫折しかかっている多くの個人作家に刺さる内容だと思います。

ぼく自身、気分の浮き沈みがある方で、不安になったり、思い通りにないとイラッとすることがあります。

それらは全て勝手な期待が原因だと、改めて意識することができました。

もっと淡々とありたいと思えました。

「満を持して出版しない」のは本当にその通りだと思います。

葵：本をひとつだけ作って、それを全力で売るのであればいいと思うんです。

でも、普通の人は数を出さないとダメなので。

宣伝活動って大変ですよね。

私も初期はやっていましたけど。

売れればいいのですが、全ての本がそうなるとは限らないので、それでリソースを取られると他にも影響すると思っています。

ミ：確かにそうですね。

特典作ったり、配ったり。

私が先日リリースした特典は30分トークで、私自身も得られるものも大きいのでそれはいいのですが、手間や時間は確かに取られますね。

葵：トークはやりづらい人もいるんですか？グチとか自慢とか。

ミ：いえ、そういう人はほとんどいません。

初心者に近い方や、デザイナーさんなんかもいたりして。

出版の悩みや相談をいただいて回答する感じですね。

今のところ、ベテラン作家はほぼゼロですね。

ミ：それと、SNSとの距離感についても頷く部分が多かったです。

「自分で自分に呪いをかけない」ところのくだりとか。

このパートは耳が痛いなと思いつつ、もっと冷静に発信にする必要があるなと感じました。

葵：SNSは、デメリットが意外と多いと思っています。

自ら縛りプレイしてしまうことがよくあると思います。

これは、筆名とか発刊数にも同じことが言えますね。

ミ：筆名はもっと変えるべきということですか？

葵：変えるというか、複数持っていて全然いいと思っているんです。

多くの人はひとつの筆名でしか出版してないと思いますが、それだと突然路線の違う本を出版できません。

チャレンジできないわけですね。

ある程度失敗は重ねる必要があるので、チャレンジできないのは致命的です。

ミ：なるほど。

葵：発刊数も今回が15作目です、とかナンバリングしてしまうとその路線から脱線できない。

ブランディングにはメリットはありますが、柔軟性がある出版ができなくなってしまいます。

ミ：ところで、「葵あすか」はペンネームですよね。

葵：そうですね。

「あ」からはじめるとか、中性的とか、古風とか、名前っぽい苗字とか、漢字＋ひらがなが合いそうとかそういった条件からカッコいい感じのやつを選んで。

女性っぽい名前だと勘違いして読んでくれるかもとか最初は思っていました。

中身はおっさんなんですが（笑）

ミ：最近だとどの本が売れているんですか。

葵：例えば、これとかですかね。

（PC指しながら）

ミ：これは自筆？それともAI？

葵：AIメインですね。

自力だったら作れないので。

AIだから作れた本ですね。

以前は、AIを補助的に使いながら書いていたこともあったんですが、失敗しまして。

評価が酷いことになったりとかですね。

AIが得意とする分野についてはAIに任せた方がいい本ができるんですね。

ミ：そういえば、Xのアカウントは「日本一失敗しているKindle作家」ってしてますよね

その表現はとてもしっくりきています。

トライの幅が他の作家と違うというか。

（※今は「日本一」は外しています）

葵：でも、打率は低いんですよ（笑）

ジャンルの選定とか、ある程度は絞れても完璧には無理です。

実際に出してみないとわからないところも多いですね。

ミ：SEOのところはさすがといった感じですね。

タイトルは確かに大事といのはわかったのですが。

サブタイトルとか7つのキーワードとかは感覚的にやっていました。

あまり影響力が強くないことは、肌感覚ではわかっていましたが。

意味がないところに、あまり時間はかけなくたないですからね。

葵：結局、全部逆が正解なんですよね。

そんなの最初からわかるわけがない。

ミ：ところで今回、アフィリエイト報酬を付けてないのはどうしてですか？

葵：手数料が高いからですね。

ブレインは通常の手数料に加えて＋12％取られます。

仮に50％で設定したら、合計で74％引かれる。

そうなると、もはや何やっているのかわかりませんよね。

ミ：本当に読んで欲しい人しか買わないようにするためとかかと思っていました。

葵：すみません。

じゃあ、それで（笑）

ミ：（笑）

葵：あと、短期で売り抜けようって意識ではないので、それはあります。

Kindle出版に興味を持ってXとかやっていたら、いずれ私のアカウントに辿り着くと思うんです。

アフィリエイターの人は、最初は宣伝すると思うのですが、すぐにやめると思います。

でも、私はずっと宣伝していくと思うので。

すぐに売れる必要はないという感覚ですかね。

Kindle自体即金性が高いビジネスではないので、その考え方と似てますね。

ただ、このやり方が正しいという確信はないので。

これも検証中という感じですね。

葵：それでは、本日はどうもありがとうございました。

ミ：こちらこそありがとうございました。

「Kindle出版解体新書」【購入者様インタビューVol.3】

第3回目は、くろろんさん（@kuroron_books）です。

ご本人内容確認の上で掲載しています。

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葵：ご購入いただきありがとうございます。

くろろんさんは、半年くらい前だと思いますがデビューからヒット作を出されていて、実績十分な方だと思っていました。

それもあったのでご購入の連絡をいただいた時は正直意外に思っていました。

く：おかげさまで最初の本はロングセラーになっています。

ただ、SNSが苦手だったこともあり、それを避けて出版活動をしていきたいと考えていました。

Kindle出版の一般的に正解とされるやり方は正しいと頭では理解していましたが、そこにリソースを費やすことが自分に合った戦略ではないと感じていました。

葵：そうなんですね。

私もSNSは、今はやっていますが、元々得意ではないですし、Kindleの宣伝にはほぼ使っていませんので。

そういう意味ではコンセプトは合っているかもしれませんね。

く：現状のままだとこの先印税を伸ばすのは難しいと思っていました。

それで、自分自身も「やること」と「やらないこと」を明確にしていきたいと思っていたタイミングでコンテンツを発見しました。

葵さんのことは「kindle SEOの研究と考察」で知っていたので、「SEOガチ勢」としての安心感があり、自分にあったやり方がわかるかと思って購入しました。

葵：そうですね。確かに「SEOガチ勢」…、ですね（笑）

く：（笑）

葵：全体をお読みになって、まずは率直な感想からお聞きできますか。

く：そうですね。いろいろありますが、まず基本戦略の「多く書く、多く出す」ができていないことは素直に反省しないといけないと思いました。

トライアンドエラーでいいから出版数を重ねていかないといけないと感じています。

葵：そうですね。数をこなすことはKindle出版に限らず、本業でも副業でも基本ですからね。

葵：テーマ選定等はいかがでしょうか。

く：葵さんが出版していた本のジャンルは、少し前にながたきさん（@nagatakiman）も類似の本を出版していましたよね。

確かにこのジャンルはkindle unlimitedの本が多くないですし、ページ数も稼げますね。

テーマ選定方法としては間違っていない戦略だと感じています。

葵：このジャンルは、意外と専門性が高くないのもポイントだと思っています。

く：自分がこれから出版していこうと思っているM&Aや事業承継に関する本は、まさに「戦える領域③」に当たるところだと思っています。

実際にM&Aの本は、結構継続的に売れているので方向性として間違っていなかったと確信が持てました。

葵：M&Aは、ライバルの追随はほぼないですよね。

普通の人には書けないので。

非常にいいテーマだと思って見ていました。

く：拡大戦略としては、デビュー作の「ズボラでもできる大人のゆるゆる資格勉強法」がそれなりにロングセラーになっていますが、シリーズ化ができていないのでもったいないなと思っています。

今後、切り口を変えてシリーズ本を出版していきたいと考えています。

葵：ところで、表紙は外注されていますよね？

く：今はそうですね。表紙もA+コンテンツも外注派です。

今後、数を出版していく場合は自作も検討していきたいと思っています。

ただ、リソースも割かないといけないので、その辺のバランスは検討が必要かなと思っています。

葵：SEO関連はいかがでしょうか。

く：タイトル、サブタイトルのSEO上の強さやその考察も目から鱗といいますか。

タイトルをキャッチ―にして、サブタイトルや7つのキーワードにキーワードを入れていればいいと思っていました。

それは認識を改める必要があると感じました。

葵：私も初期はそうしていました（笑）

誰もおしえてくれないので、何が正しいかわからないんですよね。

く：SEOに関して言えば、自身2作目に「サラリーマン増税の真実」は大コケしてしまいました。

当時、岸田総理の増税路線で「サラリーマン増税」がバズりかけていたので、出版してみたのですが。

当時は、SEOは全然意識していませんでしたし、「サラリーマン増税」自体もそこまでバズらなかったので、失敗だったなと。

大ヒットを狙いに行くのは難しいですね。

葵：大ヒットは難しいですよね。

そればかり意識しているとKindle出版が嫌になって辞めちゃうので。

テクニックも大事ですが、マインドをどう持つかはかなり重要だと思っています。

く：マインドに関しては第七章のマインドは刺さる内容が多かったですね。

試行錯誤を繰り返してきた葵さんだからこそのメッセージは重みがありました。

葵さんが別の著者名で出版していることは中を読んで初めて知りましたが、出版している本のテーマはめちゃくちゃ参考になりました。

AIも駆使していると思いますが、この出版数は素直にすごいなと思いました。

葵：そうですね。

私は、時間があれば自分で執筆もしてますし、AIにも書いてもらっています。

AIは、使わないと書けないところはAIメインで使っています。

逆にAIを使ったら書けないところは自力で書くしかない。

AIは万能ではないですし、自分の思い通りに出力してくれるわけではないので。

AIに関しては、日々触っていると癖がわかってきますので、最適な使い方を追求していかないといけないですね。

く：SEOの考察なども非常に勉強になったのですが、それ以外の考察も充実していますよね。

例えば、文字数に関しては最近文字数が多ければ多い方がいいみたいな風潮があって違和感がありました。

文字数少なくて情報量が多かったり読みやすい本の方が、読者に対しては望ましいと思うので、私自身今後の出版もそういった方向性で考えていきたいと思います。

葵：文字数など一度、定説になってしまうとなかなかそれを覆す風潮にはなりませんよね。

違和感があっても、個人がそれを意見したところでメリットがありませんからね。

「Kindle出版解体新書」【購入者様インタビューVol.2】

第2回目は、ながたきさん（@nagatakiman）です。

本インタビューは、2023年3月初旬に行われたものを文字起こししたものです。

ご本人内容確認の上で掲載しています。

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葵：今回はお時間いただきどうもありがとうございます。

な：こちらこそどうもありがとうございます。本日は宜しくお願いします。

葵：お互いウェブ上ではよく知っていると思いますが、こうしてお話しさせていただくのははじめてですね。

な：ですね。

葵：今回「解体新書」をお読みいただきありがとうございます。まずは率直な感想をお願いできますか。

な：まず、HARMの法則を全否定されてますよね（笑）。

否定するだけなら誰でもできると思うんです。

でも、その理由と根拠を、ご自身の実例を交えて説明されていました。

読めば読むほど納得と言いますか。なるほどと言いますか。

葵：でも、ながたきさんはHARMではない本も多数書かれてますよね。

な：そうなんです。でも、それは結果としてという感じで。

本の価値に関する考え方も、その通りだと思いました。

確かに「ネットに落ちている情報の寄せ集めで、目新しいことが書いてない」系のクソレビューはたくさんあると思うんですよね。

でも、そういった情報を求めている人はいますし、本ってそういうものだと。

漠然としたイメージだったものがはっきりわかったと言いますか。

今で言うと解像度が上がるというやつを体感した気がしました。

葵：ありがとうございます。

な：競合に対する考え方は本当にその通りだと思いました。

そこから逆算して、市場を狙ってそれなりに読まれる本を作れるわけですから天才的ですよね。

葵：天才的は言い過ぎですけど、個人が勝てるジャンルをずっと考えていくと、そこしかないという結論で。

Kindle本だと、①トレンドを追う、か②ニッチを狙うしか言ってないじゃないですか。

でも、絶対に活路があると思っていたので。

な：そう考えると「ウェブライター」は絶対ダメなんですよね。

少し考えればわかることですね。

自分も別のジャンルですが、全く考えなかったので失敗しました。

葵：私も失敗していますけど、結局やって売れないことを実感しないとわからないんですね。

人間、自分だけは違うってどこかで考えちゃうので。

な：トレンドの話だと、スレッズの入門書を出した時、リアルで見ていましたが、出すの早すぎｗって思っていました。

葵：あのときは、まだChatGPTの例があったのでみんな躍起になってましたよね。

な：表紙デザインとSEOの発想はすごいですね。

この手法が流行ればキャッチーな表紙デザインとSEO対策をより両立しやすくなると思います。

葵：これは、まだ市場が成熟していないだけで、いずれはスタンダードな手法になると思っています。

ただ、現状はまだプレイヤーが少ないので、あまり知られてなくて。

本格的にノウハウが洗練されていくのはこれからではないかと思っています。

な：レビューの見解もすごい。価値があるレビューを狙わないとダメですね。

そうなると必然的にいいものを作ると結論になりますが。

ただ、それを知ってるとの知ってないのでは大違いですね。

葵：結局、そうなんですよね。

でも、正しい知識があれば、間違った小手先のテクニックに走ることもないので。

な：ランキングをSEOの関連も流石の見解だと思いました。

以前、出していたSEOの本以上の情報はないと思っていましたので。検索結果に階層があるなんて、研究してないとわからないですよ。

葵：調べる手段がないものも結構あって、傾向はわかっても想像でしかないところもあるんですよね。やっぱりユーザ側からアルゴリズムを解析するのは限界があるので。

な：それと海外は厳しいんですね。

ハードルが高いのがよくわかる内容でした。

葵：海外向けは挑戦している人結構いますよね。

でも成功してる人はいない。

絶対に理由があると思って、いろいろ調べた結論ですね。

実は海外進出には続きがあって、リリース後もいろいろ模索していて、いい結果が出ていないんです。衝撃の事実も判明しているので、これはどこかで公開したいと思っています。

な：○○版の作成は挑戦してみようと思います。

これは、この考え方はいろいろ応用できますよね。1冊出したらその原稿を活用することなんて考えてもなかったので。これは本当に参考になりました。

個人的には変換方法をもう少し知りたかったです。

どんなツールでどんな風にやったのかとか。

葵：あとで、実際に使ったプロンプト送りますね。

大事なところを隠してるとかではないんです。

誌面の都合というか、いくらでも掘り下げることはできるのですが、説明し出したらキリがないので書かなかっただけなので。

葵：マインドとか考え方の部分はどうでしょうか。

実は、結構大事なところだと思っているのですが。

な：僕は常に「最高品質で出す」ということを考えていたので。

スピード重視も重要ですし、全てが最高品質である必要もないかもしれないですね。

中途半端でいいという意味ではなくて、スピード感は重要ですよね。

な：全体的にすごくロジカルですよね。

最後の方にあったグラフとか特に。

あんな分析しているのは、Kindle界隈ではたぶん葵さんだけ（笑）

有料購入されていないのにランキングが上がった時は、後から既読KENPが発生する確率が高いと思っているので、これは感覚と一致しますね。

葵：たぶん人間が凝り性なんですね。

会ったこともない人からも絶対に理系だと思ったと言われくらいなので（笑）。

葵：大変ご満足いただけてよかったです。

それでは、本日はどうもありがとうございました。

な：こちらこそどうもありがとうございました。

今後とも宜しくお願いします。

「Kindle出版解体新書」【購入者様インタビューVol.1】

第1回目となる今回は大吉いるかさん（@daikichi_iruka）です。

本インタビューは、2月27日（火）都内某所の喫茶店で行われたものを文字起こししたものです。

ご本人内容確認の上で掲載しています。

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葵：今回はお時間いただきどうもありがとうございます。

い：こちらこそ、よろしくお願いします。

葵：早速ですが、「解体新書」の率直なご感想をお願いできますか。

い；はい。まずボリュームですよね。

理解しながら読み進めましたので、とても1日じゃ読み切れないほどの大満足なボリュームでした！

それと内容も知らないことばかりだったので本当に勉強になりました。

葵：特にどのあたりが知らないことが多かったですか。

い：だいたい全部です（笑）

特に、ひとつあげるとすればSEOのところですね。

葵：知らないことばかりでした？

い：ほとんど知りませんでした（笑）

正直、SEOについてはタイトルとサブタイトルにきちんとキーワードを設定しましょう、くらいのことしか書かれてないと思っていました。

他のKindle本で書かれてるのがだいたいそれくらいなので。

ですが、全然そんなことがなかった（笑）

SEOだけでそこまで深く研究しているのは他にないと思います。

表紙とタイトルの関係とか本当にみんな知らないんじゃないでしょうか？

そういう仕組みになっているなんて思わなったので。

葵：そうですね。あの部分は本当に知る人ぞ知るみたいなところがありますね。

私も本当に偶然わかったようなところもあるんですよね。

試行錯誤しながらですけど。

い：いや、でもKindle作家なら知らないとダメですよね。

知っていると知らないで、本当に売上も全然変わってきちゃうと思います。

今の作っている本がこれなんですけど、このタイトルも変えた方がいいですよね。

（※突然のコンサルで一時取材中断）

い：タイトルって文字数ってどれくらい入るんでしたっけ？

葵：タイトルとサブタイトルを合わせて300文字とされていますね。

長い方がいいかどうかはわからないですが、ターゲットワードが入るようなタイトルにしないといけないですね。

い：そういうところにもこだわっていかないといけないんですね。

ところで「解体新書」ではSEOはSNSよりも重要だと繰り返し主張していますが、葵さんってX（旧Twitter）で自分の本を宣伝しませんよね？

それが理由ですか？

葵：それもありますが、他にも理由はあります。

Kindle出版って結構、再現性高いじゃないですか。

同じ内容でも似たようなタイトルで誰でもすぐに出版できるから。

今はAIがあるからなおさらですよね。

い：あー。

葵：ライバルは商業出版ではなくてKindle作家だと思っているんです。

だから正直あまり知られたくない（笑）

それと、少し後ろめたいじゃないですか。

少なからずAIに頼って書いた本が多いのに読んでくださいって。心情的に。

それもあります（笑）

い：今、どれくらいの数を出版していますか？

葵：だいたい月に4、5冊くらいは出版しています。

市場を調査してAI駆使して書けるものはすぐに着手して出版しちゃいますね。

い：だいたいAI使って書いていますか？

葵：今は、AIが4割くらいで、手書きが6割くらいですね。

い：AIを使う場合と使わない場合の違いはどこにありますか？

葵：単純にAIでは書けない内容は手書きですね。

経験を元にした内容になるとAIはどうしても弱いです。

人間が書かないと書けません。

逆に、知識系の本はAIを使わないと書けないものもあります。

大事なことは、「AIか人間」ではなくて「AIと人間」だと思います。

合計で10を満たせばいいと思うんです。

い：どういうことですか？

葵：人間が9割書いて、校正だけAIに1割お願いしたら合計が10ですよね。

AIが3割下書きを書いて、人間が6割肉付け。最後にAIが校正して1割。この合計も10になります。

AIが8割くらい書いてくれて、残り2割を人間が修正するくらいになればグッと楽になるのですが、これはなかなか難しいのが現実ですね。

最終的にAIと人間の両者の力を合わせて10になればいいという考え方ですね。

い：なるほど。

葵：テーマに関してはまだ空いているジャンルが全然あるので、それを埋めていくってことですね。

AIメインで駆使して作った本でも月5,000円で稼いでくれたりしています。

テーマとSEOを間違えなければ、それなりに読まれる本はできるんですよね。

テーマとSEOに加えて、表紙もそれなりのものであれば、大ハズレをすることはありません。

それにハズレても、制作期間が数日であればダメージもありませんよね。

い：ジャンルはどうやって選んでいますか？

葵：ふとした瞬間にアイデアが浮かんだらですね。

そこから市場調査して執筆するかどうか決めています。

い：私、マーケティングの方法とか、市場調査の方法とか全然知らなかったので。

葵さんクラスになるとここまで調べるんだって（笑）

葵：そうですね。

ただ、AI使って3-4日で作れるものだったら調査の結果関係なく出版しちゃいますね。

AIが使えない内容で、自分で執筆しなければ作れない場合は慎重に判断しています。

葵：ところで、いるかさんって以前はX（旧Twitter）のプロフィールに商業出版の経験があるって記載ありませんでしたっけ？

い：そうですね。ありました。

実は、別名義で商業出版だしていまして。

「大吉いるか」というのはペンネームなんです。

本名では出せないジャンルの本を出すのが「いるか」さんの役割でして。

葵：どうしてプロフィールから消されたんですか？

い：一度、ある方からDMで根掘り葉掘り詮索されたことがあって。

それで今は消しているんです。

葵：商業出版との違いとかKindle出版の難しさはありますか？

い：違いっていうか、全然違うんです。

まず、商業出版の場合はタイトルを自分で決めることができないんです。

もちろん、希望は出せるんですけど、それが採用されるかどうかはまた別の話で。

出版社に決定権があって、最終的に決まったタイトルをおしえられる感じなんです。

だから自分が書いた内容のイメージと全然違うタイトルになることもあります。

出版社も売ることが目的なので、売れるタイトルを考えますよね。

そうなると、その時々の売れ線のキーワードが入ることになります。

当時、世の中的に流行っていた言葉があって私の本にも堂々とそのワードが入ったタイトルを付けられてしまって。

本当に黒歴史です（笑）

葵：いま社会問題になっている話題と通じるものがありますね。

い：ただ、版元さんも売りたいというのは同じなので。

それにそういう契約だから仕方がないといえば仕方ないですね。

編集会議にも入れてもらえないですし、自由もない。

従うしかない、みたいな（笑）。

葵：商業出版と比べてKindle出版の難しさはどの点にありますか？

い： Kindle出版は作家が自由にタイトルを決められますが、何も考えないで決めてしまうと売れないですよね。

オンラインでしか販売されないからこそ適当に決めてはダメということですね。

それに、そこまでわかっても、どういうタイトルにすればいいのか最初はわからない。

ただその辺は「解体新書」には全部書いてあるじゃないですか。

商業出版の場合は、基本的には書店に並ぶので当然キーワードとかとか全く意識していませんよね。

そもそも作家に決定権がありませんが（笑）。

タイトルの重要性は、Kindle出版ならではですよね。

しかも、最重要項目のひとつで。本当には売れ行き左右しますよね。

葵：SEOは本当に最重要項目のひとつですね。

い：あと、「解体新書」で著作権とかの結構重要な話にも触れていますよね？

葵：そうですね。

あの時は私が大きく売れた1か月後くらいの警告だったのでアカウント削除になったら没収の可能性もあったのでかなり焦りました。（笑）

い；それも知らないと気づかないですよね。

葵さんが失敗を積み重ねてこなかったらわからなかった（笑）

こういったことも全部公開してくれているんで、本当に勉強になりました。

Kindle出版する上で、「解体新書」を読んでいるとそうじゃないのでは全然違う。

知らないで執筆を進めてたらホントに全部ダメになることもありますよね（笑）

葵：ペナルティの判断はKDP次第ですが、アカウント停止の可能性はありますよね。

い：こういうことも包み隠さず公開しているので、本当に価値がある情報だと思います。

葵：著作権に詳しい人は結構いると思うんです。

ですが、Amazonのルールが結構独特で、そこまで熟知しているひとはほとんどいない。

違法じゃなければいいっわけでもないから難しいんですよね。

私も本当に失敗ばかりなんですよね。

失敗集みたいな（笑）。

い：ところでもう小説は書かないのですか？

以前の作品をKindleで読んだらすごくスリルがあって面白かったので、楽しみにしているのですが。

葵；書きたいんですけど、今はまだ作りたい本が結構あるので。

構想上は結構ストックがあるんですよ。

それがAI駆使して効率的に作れるなら作ってから他のことをしようと思っています。

Kindle出版って一度出版してしまえば、あとは何もする必要がありません。

早く出版しておけばあとからストック収入になるので、どうしてもそういう順序になっちゃいますよね。

い：確かに。

葵：小説は今一番読まれているのは評価が38個あって、星3.6なんですよね。

今は無料で配っているので収益はないですが。

評価は高くないけど、読まれるだけでうれしいんですよね。

完全に趣味の世界ですね。

葵：最後に、「Kindle出版解体新書」はどういう人におすすめでしょうか。

い：そうですね。主婦の友達がいるのですが、Kindle出版を勧めても1冊出して満足しちゃって終わっちゃう人が結構いるんです。

1冊作って消えていく人。

彼女たちみたいな人には要らないと思います。

出版そのものが目的なので。

逆に読んだ方がいいと思うのは副業として頑張っていこうと思っている人ですね。

これは絶対にそう思います。

絶対に買った方がいい。

葵：ありがとうございます。そうなるとほぼ全員ですね（笑）

い：必ず手元に置いておいたほうがいいですね。

これは間違いありません。

「解体新書」に書いてあることって、これまでのKindleのノウハウ本に全然書いてないことばかりじゃないですか。

検索しても全然でてこない。

本当に初めて知るようなことばかりで本当に驚きました。

葵：そうですね。ずっとひとりでやってきて公開する機会もなかったので。

自分で言うことではないですが、この教材を読むことで1年分以上の経験が得られるのではないかと思っています。

い：「解体新書」読んで、Kindle出版の本を見ると売れてる売れてないがなんとなくわかるようになるんですよね。

レビューが多くて、口コミで売れていく本はもちろんありますけど、全体から見たらそれは少数派で、そうではない本の方が多いじゃないですか。

葵：まあ、そうですね。

い：自分が出版した本を見返しても、売れている本のその理由がわからなかった。

でも「解体新書」を読むとその理由がわかるようになるんですよね。

私の書いた「クラウドワークス」の本は一番売れているんですけど、その理由は内容を評価されたのだと思っていました。

でも、同じように高い評価を頂いた「ビットコイン」の本はあまり売れていません。

同じように読まれてもいいと思っているのですが、そうなっていません。

その違いがわからなかったんですね。

今後は自分が狙うべき市場も戦略もわかる。

今は、X（旧Twitter）で流れてくる本が、売れる本かそうじゃないのかがだいたいわかりますよね。

葵：それは大きな声では言えないですね（笑）

SNSを駆使することで販売時だけ瞬間的に売れるってことはあると思うんですよ。

それも間違った戦略でもないと思います。

実際、それで売れている人もいますからね。

ですが、ずっと売っていくことを考えるのであれば、全体の中で一瞬でしかない。

それがSNSの弱点なんですよね。

ずっと売れていることがKindle出版のメリットだと思いますがそうなっていないんですね。

い：ほんとに、その通りですよね。

本当に景色が変わりました。

あと、葵さんが大手企業の役職者で、しっかりした方だったのでそれにも驚きました。

葵：本日は貴重な声をいただきどうもありがとうございました。

い：こちらこそどうもありがとうございました。

以下、販売ページの本編です

この度はアクセスいただきありがとうございます。

どのような経路であれ、このページにたどり着いていただき大変感謝いたします。

本コンテンツのタイトルは「Kindle出版解体新書」です。

Kindle出版における、その印税の伸ばし方を説明しています。

Kindle出版の進め方、稼ぎ方、ノウハウ、セオリーを全て盛り込んだコンテンツだと考えていただければ大きく相違はありません。

本コンテンツではKindle出版ビジネスについて、できる限りあらゆるノウハウを網羅することを目的として作成しました。

本コンテンツは裏技、小手先のテクニックに終始するものではありません。

私自身はKindle出版に関するノウハウ本を数多く読んでいますが、その中でも本質的かつ論理的で、より具体的、より詳細なものになっていると確信しています。

Kindle出版関連において、本コンテンツを超える教材はこの先当分は出てこないだろうと思っています。

本コンテンツはワード換算で332ページ、13万字超、図表148枚で構成されています。

「解体新書」という名に恥じないように、“広く”、“深く”網羅したつもりです。

なお、本コンテンツは、Kindle出版の印税収益で「月10万円」を「安定的」に稼ぎ続けられることを目的としています。

ぜひ、細部までお読みいただき月10万円を目指していただきたいと思います。

初年度印税320万円、月間最高97万円

最初に私の紹介をさせてください。

本名は非公表ですが、Kindle上では主に「葵あすか」という筆名（ペンネーム）で作家活動をしています。

筆名は他にもいくつか使用していますが、この筆名が最も本人に近い人格です。

私がKindle出版をはじめたのは2022年10月下旬です。

実績としては、Kindle出版をはじめた1年間、つまり2023年10月下旬までの印税が320万円超となりました。

月間最高の印税額は約97万円です。

有料販売数は、2023年は7,309冊販売しています。

そのうち電子書籍が4,789冊、ペーパーバック（紙書籍）が2,520冊でした。

初年度で、この規模の印税を上げている人はおそらくあまり多くはないと思います。

一般的には頑張っている方の部類に入るのではないでしょうか。

その原動力になったのが「ChatGPT超実践的活用法」という本です。

同書は2023年2月に出版した本ですが、これまでAmazonの売れ筋ランキングで最高42位を記録しています。

また、Kindle出版をきっかけにして週刊SPA！様、そしてダイヤモンドオンライン様から取材を受け、メディアにも掲載させていただきました。

メディアに関しては、実はもう1件ラジオ出演のオファーがあったのですが、平日昼間の案件だったためお断りしています。

これまで出版した本は、最初の1年間で42冊あります。

現在は50作を超えており、現在も現役で作家活動を行っています。

匿名でできる最強のコンテンツビジネス

Kindle出版はこれまでマイナーな副業だと思われていました。

しかしここにきて徐々にその知名度を上げてきています。

Kindle出版の特徴はいろいろありますが、私が考える最大のメリットは、顔出し、名前出しをすることなくコンテンツ販売ができるところにあると思っています。

出版した本が資産となり、コツコツとした積み重ねから収益が生まれます。

それが蓄積されていくとほとんど何もせずに毎日比較的安定した収益が上がり続けます。

その間、お客さんと連絡をすることもありません。

SNS等を使った宣伝活動は必ずしも必要ではありません。

つまり、外部と接触することなく、本業以外に収益の柱を持つことができるということです。

ひとつの収入しかない会社員にとっては本当にありがたい仕組みだと思います。

私は、Kindle出版の仕組みが年金にとてもよく似ていると思うことがあります。

書籍データをAmazonのサーバにアップすることが日々の積み立てに相当し、それらのデータが毎月少しずつお金になって返ってくるイメージです。

1冊1冊は毎月数千円に過ぎないかもしれません。

それが永続的に続きます。

Kindle出版では、1度本を出したら半永久的にAmazon上で販売されます。

一定の需要がありライバルが多くないジャンルであれば、比較的息が長い期間売れ続けるという特徴があります。

その後は手のかかること作業は一切発生しません。

低評価がつくことがあっても、本人にクレームが入ることもありません。

私は、Kindle出版は副業初心者向けの副業だと思っています。

Kindle出版のメリットとしてよく言われることとして、ゼロイチ（最初の1円を儲けるまでのハードル）がとにかく容易で、ほぼ100％の人がすぐに1円以上儲けることができるという特徴があります。

ただ、それだけが副業初心者に向くとする理由ではありません。

1円儲かってもしょうがないからです。

理由は、もっと単純明快です。

やらなければいけないことが少なくシンプルだからです。

そして何よりわかりやすいことです。

Kindle出版は、原稿データと表紙のデータの2つをアップすれば終わりです。

その後の作業は一切ありません。

アフィリエイトのようにサーバ契約をしたり、他の副業のように他人とのコミュケーションを取る必要がありません。

やらなければいけないタスクの種類が少ないのです。

ただ、それで多額の印税が入るかはまた別問題です。

そして、本コンテンツが存在する理由がまさにそこにあります。

是非本業＋10万円を目指してください。

本コンテンツのひとつの目標として印税収入月10万円とさせていただいています。

是非、月10万円を目指してください。

会社員の方は、本業の月収から10万円の副業収入が増えると世界がだいぶ変わると思います。

ただ、金額だけ見ると月収10万円増えても年収ベースでは120万円しか変わりません。

年収500万円だったら620万円です。

生活を一変させるほどのインパクトはありません。

ですが、＋10万円あるとその感覚はかなり異なると思います。

よく言われる理由は、会社員としてのもらった給料ではなく、自分の力だけで稼いだお金だから、というのがあります。

確かにそれもあるかもしれません。

ですが、金銭的な価値は本業でも副業でも変わりません。

では、何が違うのか？

「本来、存在しなかったはずのお金が10万円増える」ことにあります。

この感覚は実感してみないとわからないかもしれません。

本業で稼いだお金は、多くの人にとって家族が普通に生活していくためのお金だと思います。

家族のためであって個人が自由に使っていいお金ではありません。

少なくとも私の家はそういう扱いです。

対して、副業で稼いだ生活のためのお金ではありません。

生活のために使わなくてもいいのです。

なぜなら、本来存在していなかったお金だからです。

感覚的にはあぶく銭に近い。

あぶく銭というと働かずに手に入ったお金という意味になってしまいますが感覚です。

贅沢のために使えるお金が副業収入ということです。

今、私は家族で外食する場合、その費用の全てを自分の副業収入から出しています。

また、昨年の家族旅行もそこから出しました。

元の生活費を減らさずに贅沢ができています。

贅沢の許容範囲が広がるといったイメージでしょうか。

そして、使えるお金が増えると、気持ちもだいぶ楽になります。

副業をする前、私の小遣いは月3,000円でした。

今はもらっていません。

普段の昼食は弁当持参、飲み会はほぼ会社持ち。

これといった趣味もなかったのでそれでも困りませんでした。

しかしながら、知らず知らずのうちに我慢していたこともありました。

会社の昼休み、昼食を終えるとセブンイレブンのアイスコーヒーを買って飲んでいるのですが、以前は、少しお金がもったないと思ったら「今日は喉乾いてないかー」と自分に言い聞かせて買わない日がありました。

コーヒーが値上げになった直後だったこともあります。

見たい映画があっても我慢していました。

スラムダンクの話になっても「Amazon Prime派だから」と謎の言い訳をしていました。

今は見たい映画に対して、お金を理由に見ないことはありません。

TOHOシネマズでは火曜日と水曜日1,300円で映画を見ることができます。

毎週行っても月5,000円。

そんなの副業関係なく見ろよ、と思った人もいるかもしれません。

しかし、家族のために稼いだお金で、ひとりだけが楽しむ気にはなれませんでした。

ちなみに、セブンのコーヒーのくだりは、週間SPA!のインタビューで編集者にバカウケされました。

SPA！の読者層に刺さる感覚のようです。

ちょっとした出費にブレーキがかかることがなくなったのは、私自身にとって大きな変化です。

ただ、私の場合はいい年してお金の使い方が未だによくわかりません。

皆さんは私のようなダメな人間ではないと思います。

もっと有意義にお金を使えると思います。

約8割の人がKindle出版を撤退する事実

かれこれもう1年以上Kindle出版で作家活動をしています。

気になっているのは、作家の入れ替わりの激しさです。

感覚ベースになりますが、1年間でKindle出版をやめてしまう人は体感的には6割くらいいると思います。

残り4割のうち2割くらいは、Kindle出版業界に残り、Kindleの周辺ビジネスに軸足を移しています。

周辺ビジネスというのは出版サポートやコンサルティング、表紙作成代行等です。

彼らは、出版活動はほぼ停止しているか、数ヶ月に1冊だしているイメージです。

実質的には8割くらいの人がKindle出版を継続していません。

残りの2割くらいが定期的に出版していて、うち1割はそれなりに収益があり、残りの1割がそうではないといった印象です。

こういった動向がわかるのは、Kindle出版界隈では「読み合い」の風習がそれなりに浸透していて、コミュニティが発達しやすい傾向にあるからです。

それもあって、プレイヤーの入れ替わりの様子がある程度把握できるのです。

どの副業にも「合う」「合わない」があります。

ですから、作家活動を止めてしまうこと自体は特に問題ではありません。

気になっているのは止める理由です。

撤退する人のおそらくほとんど多くがKindle出版で思ったように稼げなかったからだと思っています。

これは間違いではありません。

Kindle出版は「本」を出そうと思ってはいけない

Kindle出版が続かない人は、出版に対して特別なことという気持ちが強いのではないかと思っています。

確かに一般的には、本を出版することは特別なことです。

ですが、Kindle出版で成功するためには、本を出版することの意識を変えなければならないと思っています。

Kindle出版を従来の本の出版と同じように捉えてしまうとうまくいきません。

やっていることは確かに「本の出版」なんです。

自分が執筆した本が名だたる作家や著名人に並んで、オンライン上とはいえ同じように陳列されるのです。

電子書籍のような「本かどうかよくわからないもの」ではありません。

ペーパーバックの出現により本そのものが作れるのです。

一昔前前であれば、本を発刊することそれ自体ある意味で非常に名誉なことでした。

商業出版は、著名人など限られた人間、世の中的に秀でた実績や高い地位にある人にしかできないことでした。

それでも本を出版したいと思ったら自費出版しかありませんでした。

しかし、200万円、300万円かかる世界です。

本の出版は、崇高で尊いもの、非日常な特別なことというイメージがあるのはある意味で当然のことかもしれません。

それが今、無料で実現できてしまいます。

本の出版とKindle出版では、構造的に似て非なるものです。

本の意識が高い人ほど、Kindle出版では失敗しやすいと思います。

出版を崇高なものと考えすぎることは、電子書籍出版をする上では行動を阻害する要因になりかねません。

Kindle出版にはKindle出版のセオリーが存在します。

そのためには、電子書籍の構造をまずはしっかりと理解しなければなりません。

自分は理解しているはず、多くの人はそう思っていると思います。

ですが、私にはそういうふうには見えません。

本を出版する意識でKindle出版を行っている人が非常に多い。

一冊一冊を懇切丁寧に制作しています。

それ自体は正しいことだと思います。

しかし、決して特別なこと、崇高なことではないのです。

まずその認識をあらためなければいけません。

従来の本に対する感覚は一旦捨てる必要があるのです。

間違ったノウハウが溢れている現実

Kindle出版で多くの人が挫折していく理由のもうひとつが、ノウハウが実質的に存在しないことです。

「Kindle出版」と検索すると大量の“ノウハウ”は存在しています。

Amazon上にはKindle出版関係の本が溢れています。

ですが、それらは必ずしも正しいノウハウではありません。

例えば、HARMの法則というものがあります。

Kindle出版のノウハウ本を読むと、結構多くの頻度で出現する言葉です。

人は悩みを解決するために本を読む、だからその悩み解決を提示する本は売れるという主張です。

その悩みの9割はHARMの法則によって分類されるというのです。

H・・・「Health」（健康、ダイエット、病気等）

A・・・「Ambition」（将来の夢、ビジネス、夢等）

R・・・「Relation」（人間関係、恋愛、結婚等）

M・・・「Money」（お金関係）

一見すると最もらしい主張だと思います。

ですが、私の意見としては、Kindle出版においてはHARMの法則には従うべきではありません。

HARMの法則に限定されるべきではないといった方が正確かもしれません。

その理由は、Kindle出版において出版すべき分野はHARMの法則の範囲よりもずっと広いからです。

さらに、HARMの法則によって多くの作家がレッドオーシャンに誘導されてしまっています。

とても正しいノウハウにはなっていません。

Kindle出版を始めた当初、私もHARMの法則に沿った本の出版を進めてきました。

結果は売れませんでした。

売れないどころかHARMの法則と真逆の結果でした。

法則というのであれば、一定の状況下でそれなりに成立しなければなりません。

しかし、そうなっていなかったのです。

私はHARMの法則自体に疑問を持ち始めました。

そしてその法則性の検証に取り掛かります。

HARMの法則を調べると、提唱者はどうやらメンタリストのDaiGo氏だとわかります。

記載があるのは「人を操る禁断の文章術」という本の一文のようです。

早速、図書館で予約をして中身を確認します。

一次ソースの確認というやつです。

すると以下のようなくだりを発見します。

人間の悩みごとには一定の分類があるので、簡単に見抜けます。

私はメンタリストとしての経験上、悩みの9割は「HARM」(ハーム)の四文字に集約され、分類できると考えています。

HARM の「H」は「Health」、健康のこと。ダイエット、外見の変化、病気、加齢など、心身にまつわる健康はすべてここに含まれます。

「A」は「Ambition」、野心や大望という意味ですが、ここでは「将来の夢」や「叶えたい希望」と解釈しています。理想の仕事、出世したいという願望なども含まれるでしょう。

「R」は「Relation」、人間関係。会社での人間関係、友人、知人、恋人、結婚、離婚も含めます。

「M」は「Money」、ずばりお金にまつわる悩みです。収入の増減、借金、年金、住宅の購入など大きな買い物も含まれます。

そして、このHARMに「世代」をかけ合わせると、まるで占い師のように相手から「え?なんで、私がそれで悩んでいるのを知っているの!?!」という反応を引き出すこともできます。

まず、わかったのはHARMの「法則」ではないということ。

「集約され、分類できる」としか書かれていません。

大した違いではないと思うかもしれませんが、私には意外な事実でした。

誰かが「法則」と追加したということです。

HARMを題材にして書籍等のコンテンツを作ったら売れやすい、そういったようなことも一切書かれていません。

同書によると、HARM自体は悩みの分類であって、それを把握しておくことで「相手の反応を引き出す手段として有効」という主張がされています。

これは、先ほどの前のページに記載がありました。

たとえば、新聞や雑誌、インターネットを開けば、こんな広告コピーがたくさん目に飛び込んできますよね。

「7キロやせて人生変わりました。でも運動はしていないんです。私がしたのは・・・」

「就活通って3年目。『何か違う』と思ったら」

「転職すると56・7万円収入がアップします」

「ご存じですか? 晩婚は離婚率が一番高いんです。失敗しないパートナーの探し方」

それぞれ、「ダイエット=健康の悩み」、「転職=将来(夢)の悩み」、「年収=お金の悩み」、「結婚=人間関係の悩み」に関連するコピーです。

コピーとしての仕上がりはさておき、これを目にしたそれぞれの悩みを抱えている読み手の心は、「続きを読んでみようか」「クリックしてみようか」と動きます。

そこに悩みを解消してくれる「何か」があると期待をしてしまうから飛びついてしまう。つまり「悩み」は、人の心を動かす大きなフックになるのです。

あなたの書いた文章が読み手の悩みをピンポイントで突いていれば、商品を売ることも、同意を取り付けることも、お互いの距離感をぐっと縮めることもできるでしょう。

私は同書を一通り読みました。

基本的には、セールスライティングに関する内容です。

コンテンツそのものの作り方を指南したものではありません。

何かの商品やサービスを販売したりする際に、その手段として相手の悩みを理解しておくと、効果的だというのが同書の趣旨です。

それにも関わらず、Kindle出版界隈ではコンテンツそのものに対するセオリーとして浸透しています。

「悩みの解決策を売る」のと、「商品を売るために悩みの解決策を提示する」のではだいぶ意味合いが異なります。

「壺を買って幸せになる方法」を売るのか、「壺」を売るのか。

それくらいの違いはあります。

確かに、「壺を買って幸せになる方法」も売れると思います。

だから間違いではないのです。

ですが、同書の趣旨は「壺」を売りたい人向けのものです。

商品を作るために目的がHARMではあるわけではありません。

では、Kindle出版をする上ではどういうテーマが適しているのか。

これを理解するためには、もっと別の角度からアプローチをしなければなりません。

まずは、以下のリストを見てください。

これは、Kindleストアにおける昨年ある日のトップ100です。

売れるジャンルはどういうジャンルなのか、これを知るために、“実際に売れている本”から類推して考えます。

数学的な言い方をすれば帰納的アプローチです。

この一覧をよく分析して紐解いていかなければなりません。

上記のリストのうち青く塗られている箇所がHARMの法則に相当する書籍です。

色の濃さによって、「H」「A」「R」「M」で分類されています。

これを見る限り、3割弱しか「悩みの解決」には相当していません。

そうなると「人は悩みを解決するために本を読む」の前提も怪しくなってくるわけですが…。

本編では、この続きについて詳しく言及しています。

Kindle出版を成功させるための基本三大要素

Kindle出版で売れるようにするためには、絶対に欠かせない要素が3つあります。

それが、テーマ（内容）、表紙デザイン、そしてSEOです。

この3つの関係式は、以下の通りになっていると考えています。

電子書籍の姿が今と変わらないまま発展していくのであれば、この3要素の重要性が大きく変わることはおそらくありません。

本誌では、その3要素についてはページ数を割いてかなり詳しく解説しています。

テーマ（内容）の考え方は、3つの中でも特に重要です。

テーマの選び方は、「ダイエット」「美容」はいいけど、「野球」は難しいなどそういった具体的な話ではありません。

それらは、枝葉の議論に過ぎません。

もう少し上のレイヤーから考える必要があります。

アプローチとしては、先ほどの帰納的アプローチを行ったジャンルの考え方をベースに、「○○の○○○」、「○○○○」の3の軸から考えなければなりません。

私の考える結論として、個人のKindle作家が戦える領域はある程度決まっています。

個人作家が勝負できる領域は以下の3つしかありません。

（※伏字ばかりですみません）

1は、比較的わかりやすいと思います。

例えば、昨年は「ChatGPT」がありました。

少し前までは、書店に行くとChatGPTコーナーができるほど市場が活性化していました。

これから流行るであろうジャンルに、先に参入するということです。

出版社の参入前は、Kindle出版が独壇場になる可能性があります。

私が出版した「ChatGPT超実績的活用法」は、2023年2月16日に出版しました。

対して、ChatGPTの最初の商業出版は4月初旬です。

つまり、2ヶ月弱「強敵」が不在の状況になっていました。

出版したいと思った本をすぐに出版できるのは個人のKindle作家の強みに他なりません。

出版社が本を出す場合は、企画から出版までどんなに早くても数ヶ月かかります。

電子書籍の場合、極論言えば1日でできます。

その有意性を活かさないわけにはいきません。

ただ、そんな市場が常に存在するわけではありません。

何が流行るか察知することは常人にとって非常に難しいことです。

そもそも、それがわかればKindle出版に限らずどの世界でも常に大儲けできます。

ただ、その予兆を知ることができます。

私が「ChatGPT超実績的活用法」を作ろうと思ったのは、「あるサイト」を見ていたからです。

それを受けて、他の作業を全て停止して急いで執筆に取り掛かっています。

もちろん、いち早く参入しても、売れるとは限りません。

他にも似たようなことを考えているKindle作家は多くいるからです。

タイミングや運にも左右されます。

必ずしも再現性が高い手法ではありません。

ですが、常に狙うべき手法であることは間違いありません。

私が基本的に推奨する手法は、2と3の領域です。

これの領域であれば、確実かつ着実に印税を重ねることができると考えています。

ですから、2と3の領域で安定収益を確保しつつ、1で大ヒットを虎視眈々と狙うのが基本的な戦略になります。

2について実際に出版した本について紹介すると、ある本では出版から5ヶ月目で印税が17,000円獲得した本があります。

その本の出版はある月の初旬で、その月の印税は3,000円強でした。

それから、時間が経つごとに印税が伸びていきました。

Kindle出版では出版直後が一番売れて、その後徐々に落ちていくというのが一般的だと思います。

しかし、この本は真逆の流れになっています。

本編でも詳しく説明していますが、この本はある意味でかなり理想的な形になっています。

電子書籍出版における教科書的とも言えるテーマだと思います。

もしかしたら一生売れ続けるかもしれません。

3については出版した翌々月の印税が24,000円に達したものがありました。

必ずしもメジャーではないジャンルで、評価も決して高くはない本です。

おそらくその本を見た人の多くが、こんなに印税を稼いでいると到底思えないはずです。

これは狙って執筆して、成果が出せた本です。

テーマは本当に大事です。

テーマさえ正しければ、どんな本でもある程度は読まれます。

AIで作っても普通に読まれるようになります。

実は、私が出版した中にはAIだけで作った本も結構あります。

今は半分以上の本をAIだけで作っています。

あるAIだけで作った本は、月に最高12,000円以上の印税が得られました。

そういう本が他にも何冊もあります。

AIだけで作った本は、当然ながら1文字も自分の手で執筆をしていません。

（※AI美女系の本ではありません）

AIで作った本は運営から不利益の扱いを受けると言われることがあります。

ですが、その影響を受けた印象はありません。

Amazonが2023年9月、AIを使用した場合は報告が義務になりましたが、もちろんどちらも正直に報告をした上での話です。

正しいノウハウと間違ったノウハウが混在

前述の通り、Kindle出版のノウハウには、必ずしも正しいとは言えないノウハウが多数流通しています。

その根底には、市場が十分に成熟していないことが理由にあると考えています。

Kindle出版は意外と歴史が浅いのです。

Kindle Unlimitedのサービス開始は2016年で、個人作家の参入が急激に増えたのは2020年以降とされています。

同じネット系の副業でも、ネットークションやアフィリエイトはもう20年以上の歴史があります。

歴史が浅いと、流通するノウハウの内容はどうしても浅くなります。

また、Kindle出版で作家活動をしていると、Kindle出版に関するノウハウ本を書きたくなります。

Kindle作家あるあるだと思います。

人によっては2冊目、3冊目がKindle出版に関する本という人もいます。

それらの本を読んでいて思うのは、内容が限定的になっているということです。

限られた条件下でしか有効ではないもの、属人的な要素が強い手法、単に運がよかったと思われる結果。

そういったものに偏りがちになります。

経験自体には価値はあります。

しかし、再現性という意味では疑問符が付かざるを得ません。

たとえ出版した本の数冊がヒットしたとしても、出版数を重ねないと見えてこないことは少なくないのです。

また、受け売りで記載されているものも結構あります。

先ほどのHARMの法則などが顕著な例だと思います。

その著者が実践してヒットしてHARMの法則は正しいと「思う」と書く分には何の問題もありません。

ですが、断定するのであれば根拠と理由がなければなりません。

最低限の仮説検証が必要ということです。

HARMの法則に関しては、それを立証するために「HARMの本」と「HARMではない本」を同じ条件で出版し、前者が売れて後者が売れないことを立証しなければなりません。

統計的な有意差があれば一番いい。

厳密な計測は事実上不可能だと思います。

だから少なくとも何例かは具体例を提示しなければなりません。

そうあって然るべきだと思います。

「実際にHARMの法則に従った本を何冊も書いたけど全部売れている」

この主張だけではダメなんです。

それでは「確証バイアス」の域を抜けないからです。

本当の問題は、実はこの先にあります。

正しいノウハウと、間違ったノウハウが混在している状態だと、何が正しいノウハウなのか、何が間違っているノウハウなのか、読み手に判断が付きません。

特に、Kindle出版に参入したばかりの新人作家にはわからない。

全て正しいノウハウに感じられるのです。

特にHARMの法則のように、あたかも普遍的な法則ように書かれてしまうとそう信じてしまいます。

先人たちの叡智の上に成立しているように思えて仕方がないからです。

仮に、疑問に思っても、それに反論するだけの根拠もありません。

だから従わざるを得ない。

書いてある内容が完全に間違っていればいいんです。

ですが、多くの場合、必ずしも全てが間違いというわけでもありません。

条件を限定すると正しい側面も多い。

だから厄介なんです。

「必ず正しい」「正しいこともある」が混在している状況だと初級者はその区別が付きません。

そうなると、事実上ノウハウが存在しないとの同じ状態になるわけです。

完全にダメなノウハウが横行していることも

Kindle出版のノウハウの中には明確に間違っているノウハウも存在しています。

ベストセラー戦略と言われる手法があります。

ベストセラー戦略とは、新刊出版に際し、最低価格を設定して、購入者に対して特典など付けて初動を高める戦略です。

件数が売れてカテゴリ順位が1位になると「ベストセラー」のタグが付きます。

そのベストセラーが箔になり、売上を加速させるという手法です。

瞬間的にベストセラーを取ることが、中長期的な印税に結びつくかどうか、今回はその議論ではありません。

問題はカテゴリ設定に関してです。

本を出版する際、カテゴリーの設定は管理ページから行うことができます。

現在、Kindleのカテゴリは現在430ほどあります。

カテゴリにもよりますが、総合ランキングで1,000〜2,000位くらいになれば多くの場合、ベストセラーが獲得できます。

カテゴリーによっては5,000位や10,000位でも獲れることもあります。

ライバルが弱いカテゴリーほどベストセラーが取りやすくなるということです。

仮に10,000位であれば、１日10冊くらい売れれば達成できます。

キャンペーンとして価格を下げて購入者に特典を付け、SNS等で十分に宣伝すれば達成できる水準です。

問題なのは、どのカテゴリーにも設定できてしまうことです。

例えば、あなたがビジネス関連の本を書いて出版するとします。

その場合、選択するカテゴリーは、ビジネス関係のカテゴリーでなければなりません。

しかし、「ビジネス・経済」は出版数が非常に多く、トップが取りづらいジャンルとして有名です。

その一方で、例えば「宗教＞イスラム教＞コーラン」を見るとライバルが非常に少ないことに気づきます。

そこに設定して少し売れたらトップが取れてしまいます。

結果、「ベストセラー」を獲得します。

それを成果としてアピールしている人は少なからず存在しています。

ですが、これは絶対にやってはいけない手法です。

なぜ、ダメなのか。

この答えは社会人であれば是非即答してほしいと思っています。

「Amazonによって適切なカテゴリーに自動的に修正されてしまうから」

違います。

「本の内容とカテゴリーがマッチしないとSEO上不利になるから」

これも違います。

「アカウント停止の危険性があるから」

これも可能性としてはありますが、違います。

正解を言います。

正解は「本来設定すべきカテゴリーではないから」です。

え？それだけ？

と思った人は、是非考え方を改めるようにしてください。

本来設定すべきカテゴリーと違ったカテゴリーに設定すると、普通にAmazonを利用しているユーザは困惑します。

本来、そのカテゴリーにあるべきではない本が存在されているわけですから当然です。

人によっては何かのバグだと思うかもしれません。

もしそのユーザが、その本の著者が個人のKindle作家だと知ったらどう思うか。

Kindle作家の評判が下がります。

その本の著者の評判だけが下がるのであればいいんです。

残念ながらKindle作家全体の評判が下がります。

そして、Kindle出版そもものに波及。

Kindle Unlimitedユーザは減少し、印税は減少。

これはAmazonのサイトの毀損でもあるわけです。

個人の利益のために、全体が不利益になる行為はエゴでしかありません。

荒らしに他なりません。

もっとキツイ言葉でいえば「害」です。

それに、そもそも規約違反です。

重要: 本のカテゴリーが追加または更新されると、読者に快適な読書体験を提供できるよう、変更内容が審査されます。読者に誤解を与えたり、読者を意図的に誘導したりするような不正確なカテゴリーまたは不適切なカテゴリーは許可されません。本のカテゴリーは、ガイドラインに準拠している必要があります。

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200652170

そんなノウハウが正しいわけがありません。

規約に違反しない小手先のテクニックはいいと思います。

ですが、一般ユーザや他の作家、Amazon全体に迷惑につながるものだったら本当に止めるべきです。

この行為は、ゴミ本（著しく売れない本）を書くのとは根本的に性質が異なります。

似たような話で少し前まで、固定レイアウト問題がありました。

通常、テキスト主体の本を出版する場合は、リフロー型が推奨されます。

リフロー型とは、テキスト中心の電子書籍を読むのに優れたフォーマットになっていて、文字の拡大縮小、フォント指定、ハイライト機能等、電子書籍の機能を十二分に活かせる形式です。

2021年のあるとき、誰かが固定レイアウト型で本を作成する人が現れました。

理由はページ数を増やせるからです。

Kindle出版は、読み放題の場合読まれたページ数に応じて印税が入りますので、ページ数が増えれば直接的な収益増になります。

固定レイアウトの場合、改行の指定を自分行うことできるので、作為的にページ数を増やすことができます。

この手法は一気に広まり、しばらく大流行していました。

固定レイアウトだと読者の利便性は大きく損なわれます。

スマホだと文字が小さく読みにくく、スマホで読めるように大きくするとタブレットで大きくなり過ぎて、逆に読みづらくなります。

また、電子書籍ならではの機能であるハイライト、メモ、しおり等の機能も使用することができません。

加えて、データ量も半端なく重くなります。

数百枚の画像ファイルをダウンロードするのと同じなので、相応の通信量が必要になります。

モバイル通信でダウンロードしようとすると数分かかることも少なくありません。

私は固定レイアウト型の本全てに反対ではありません。

図表が多く、固定レイアウト型の方が明らかに読みやすい書籍もあるからです。

しかし、当時あった本の大半は本来リフロー型で書かれるべきものでした。

印税対策のためのシステムの穴を掻い潜った裏技でした。

固定レイアウト型の本が大量に出版されていた時には、決して少なくないユーザがKindleの利用を離れたと思います。

私自身もこの状態が続くようならしばらくKindle出版は停滞すると思っていました。

そんな本が横行しているサービスを人が集まるとは思えなかったからです。

しかし、2023年後半頃から突如固定レイアウトが終わりを迎えることになります。

Amazonの運営が対策に入ったからです。

おそらく苦情がかなり入ったのでしょう。

固定レイアウトで出版された本が次々に摘発されていきました。

大量の固定レイアウト型の本に対して、リフロー型への修正を迫られたり、出版停止になったりしたのです。

現在、固定レイアウトはかなり規制が入り、今では出版しづらくなっています。

これも個人の利益を優先して、全体に対して不利益をもたらして例と言えます。

確かに「裏技」はたくさんあります。

そのいくつかは全体の利益の毀損を伴うものです。

そのような手法がノウハウであってはいけません。

こういったシステムの穴を掻い潜った裏技は、ウェブサービスの運営会社からが最も嫌うところだと思います。

「やること」も重要、「やらないこと」も重要

Kindle出版で成功するためには、まず正しい知識を身につけること、そして、「やること」と「やらないこと」を明確にしなければなりません。

Kindle出版成功のためのノウハウは無数に存在しています。

そのノウハウや手法の多くは、実は間違った手法ではありません。

多かれ少なかれ一定の効果が認められるものばかりです。

「やった方がいい」という類のものが非常に多いと言えます。

ですが、それがまたクセモノなんです。

なぜなら、「やった方がいい」というのは事実だからです。

例えば、Kindle出版の成功する方法としては、現在正解とされている「定説」は概ねこのような感じではないでしょうか。

読者は悩みを解決するために本を手に読みます。あなたがこれまでの経験したことは価値があります。そのうちHARMの法則に当てはまるものを考えましょう。トレンドを追って大ヒットを狙うのも一考です。

1冊の文字数は最低3万字、できれば5万文字で執筆してください。

満足する読後感を得るためには相応の文量が必要です。

本が売れるかどうかは表紙が全てです。表紙で9割決まるといっても過言ではありません。素人感があったら絶対売れません。表紙は必ずプロに外注してください。

販売ページは、Ａ＋コンテンツや著者ページ、まとめ買い設定等を充実させてください。ユーザに手に取ってもらいやすくする工夫をしてください。

Kindle出版は初速が命です。出版時はキャンペーンを行い、SNS等を通じて宣伝します。高順位を獲得してベストセラーを狙ってください。ランキングをあげてSEO順位を維持します。

そのためには日頃からSNSを育てておく必要があります。

日頃からKindle作家とは日々交流をするのがいいでしょう。困ったことがあったら相談できます。副業は団体戦です。

販売後はレビューを集めてください。同じKindle作家の本を積極的にレビューして、返報性の原理を利用して自分の本にレビューを増やします。

SNSでは定期的に自身の著書をアピールして、継続的な順位の維持に努めてください。

これを読んだ人がKindle出版の経験が浅い方だったら、おそらく全てやらなければダメだと思うと思います。

私もKindle出版をはじめたばかりのころは、そう思っていました。

確かに一つひとつは正しい施策だと思います。

ですが、それらを全て実践していくとそのうち続けることができないことに気づきます。

やることが多すぎるからです。

何に注力して、何に手を抜いていいのかがわからない。

だから全力で取り組んでしまう。

Kindle出版成功のための、最も重要なことは継続することです。

そのために、継続を阻害する要因は極力排除していかなければなりません。

人が忙しいと感じる時は、単に作業量が多いときではありません。

やるべき作業の“種類”がたくさんある時です。

忙しいと人間疲れます。

慢性的に疲れるようになると継続することが困難になります。

「やった方がいい」を全てやっていると体がいくつあっても足りません。

私は3つのNOTを提唱しています。

「やること」に対して、「やらなくていい」ことです。

いかに、「やらなくていいことをやらないか」。

Kindle出版を継続するには、その判断が重要になってきます。

NOT①： X（Twitter）

まず、第一に見直してもらいたいのはX（Twitter）です。

現状、Kindle出版の成功の鍵はX（Twitter）にある、考え方がかなり浸透しています。

Kindle出版はX（Twitter）と相性がいいと言われることがあります。

その考えは半分正解で半分間違いです。

X（Twitter）はKindle出版と特に相性がいいわけではなく、ビジネス全般について相性がいいからです。

Kindle出版に限ったことではありません。

だから、間違いではありません。

相性が良くないとする理由は、作業のベクトルが正反対であるためです。

ひたすら文章を書き溜めてまとめてアウトプットするKindle出版と、日々短いメッセージをポストするX（Twitter）では作業の性質が全然違います。

ほとんど真逆と言っていい。

ベクトルが異なる複数のタスクを同時並行で行うことは普通の人間には疲れます。

慢性的に疲れることは継続できません。

根性論で頑張ることはできると思います。

ですが、できて1ヶ月。

1年はできません。

実際、月1ペースでKindleを出版し、並行して毎日X（Twitter）をポストとリプを行っている人を、私は片手で数えられるほどしか知りません。

というか1人しか知りません。

その人は私から見ても相当センスがいい方です。

超人です。

普通の人が真似できることではありません。

X（Twitter）は本気でやろうと思うと、1日に2時間ではおそらく足りません。

片手間では無理です。

だから、Kindle出版に集中するなら、X（Twitter）で影響力を高めるのはある程度諦めた方がいい。

どちらかに振り切った方がいい。

また、X（Twitter）と両立できていたとしても、Kindle出版の印税に与える影響は実際にはそれほど大きくありません。

実際、X（Twitter）をほとんどやらずにKindle出版で成果をだしている人は何人もいます。

「Kindle出版にX（Twitter）は必須」という主張は主にX（Twitter）から流れてくると思います。

対して、X（Twitter）を積極的に使わないKindle作家の主張をX（Twitter）で見ることはありません。

情報は常に偏っているということです。

ただ、X（Twitter）を全くやらないのも違います。

非推奨は、あくまでX（Twitter）のガチ運用です。

連絡手段としての活用はむしろ推奨すべきだと考えています。

NOT②：宣伝活動

Kindle出版は、個人による本の出版です。

ですから、執筆以外にもやらなければならないことはたくさんあるとされています。

企画して、リサーチ。

執筆し、表紙を作って、宣伝活動をしなければなりません。

宣伝方法は特に多様化しています。

販売キャンペーンに向けて事前告知、特典の作成、その配布作業。

キャンペーン購入してもらうために、日頃からKindle作家との交流は欠かせません。

SNSには毎日にようにポスト。

そして仲間の作家へのリプ、いいね。

他の作家の本を本でレビューをして、自分の新刊へのレビューを促します。

本当に多忙になります。

全てを全力で行っていたら、本当に大変だと思います。

私はプロの小説家が心底羨ましいと感じていました。

執筆だけでいいんです。

他のことは全部出版社がやってくれます。

宣伝をしなくていい。

X（Twitter）新刊告知なんて、自分でしなくて出版社がやってくれます。

もちろん小説家の先生の本当の大変さなんてわかりません。

辛いこともたくさんあると思います。

それでも、やるべきことが執筆だけでいいなんて、そんな状況は羨ましくて仕方がないと思っていました。

大事なことはタスクを減らすことです。

Kindle出版において絶対に必要なことは2つしかありません。

原稿と表紙の作成です。

だからその2つは欠かせない。

そもそもKindle出版の場合、宣伝活動に対して得られる対価が非常に少ない。

その理由の一つは商品単価が低いからです。

これは、本という媒体そのものが安価であり、Amazonが大衆向けのサービスであることも影響しています。

宣伝活動は、労力に対して割に合うとは言えません。

NOT③：大ヒット狙い

先ほどの補足にはなりますが、宣伝活動も毎回大ヒットになるならむしろ行うべきだと思います。

モチベーションを保つことができるからです。

しかし、頑張って出版した本を大きく宣伝し、その上思ったように売れないとどうなるか。

人間がっくりするんです。

かなり落ち込みます。

びっくりするくらい衝撃が大きいと思います。

数ヶ月かけて作った本が売れない。

今までの苦労が全否定された気持ちになります。

満を持して出版しても報われないのです

大規模な宣伝活動をして売れないと精神が持ちません。

そういった現実は頻繁に発生します。

売れると期待するから、売れないと落ち込みます。

その結果、心が折れるのです。

ではどうすればいいか。

売れることを期待しなければいいわけです。

少なくとも大ヒット狙いはやめるべきです。

？？？

そう思った人もいるでしょう。

しかし、これは冗談ではありません。

少なくとも特定の1冊に全精力を注ぎ込んではいけません。

そして、大ヒットを期待しない。

大ヒットがない方がいいわけでは決してありません。

あった方が絶対にいい。

ですが、現実問題として、出版したほとんどの本は大ヒットになりません。

だから最初から期待してはダメなんです。

出版社が発行する本のうち、9割は売れない本と言われています。

1割の本で9割の本を食わせている構図になっています。

プロが作ってもそれくらい難しい。

狙って大ヒットになるなら、みんな大ヒット作を作っています。

ですが、そうはなりません。

運の要素が大きいんです。

狙っても狙わなくても変わりません。

大ヒットは結果でしかないからです。

人間過剰に期待するといいことはありません。

期待して裏切られるとモチベーションが下がります。

だから、最初から期待しない。

これは、Kindle出版を進める上で実はかなり大事なマインドだと思います。

「次行こう、次」ってことです。

3ヶ月でも累計1万円以下の超底辺作家時代

少し私の話をさせてください。

実績については冒頭に説明した通りですが、私はKindle出版をはじめてすぐに成功していたわけではありません。

売れない期間が長い作家でした。

私のKindle出版の初出版は2022年10月20日です。

ジャンルは短編小説です。

最初の月の印税は22円でした。

しかも、この印税は自分でダウンロードをしてめくった分です。

Kindle出版は、自分がKindle Unlimitedに加入していれば、自分で読んだページ数も印税になります。

ですから、実質ゼロ。

最初の印税が2桁というのは、デビューが月の後半だった場合はよくある話です。

それに、小説は最初から売れないと思っていたので、ダメージはありませんでした。

しかし、私の場合その翌月の月収も超低水準でした。

11月の印税は177円です。

出版した本は、その時点ですでに4冊あり、うち3冊は短編小説です。

ですから実質的には1冊です。

それがこの本です。

出版日は11月8日です。

それなりにニーズがあるジャンルで、それなりにニーズがあると思われる本を執筆したつもりでした。

文字数も3万字以上あります。

売れることを意識して書いた本です。

内容的にもそんなに悪くないはず、そう思っていました。

しかし、全く売れないのです。

印税として入った177円も、その大半は自分でダウンロードしたものでした。

自分以外はゼロだったと思います。

「2ヶ月目は数千円」

これがKindle出版でデビューした人の“相場”だと思います。

そんな中177円です。

しかも全く手を抜いたわけでもありません。

私自身、圧倒的に売れないところからのスタートだったのです。

実は1度Kindle出版を引退しています。

7作目を出版した後です。

6冊出してダメで、それまでの過程を分析し、ジャンル的にも内容的にもある程度は読まれるだろうと確信を持って出版した本でした。

結果、ほとんど読まれなかったからです。

読まれると思って出した本が全く読まれない。

これが本当に辛い。

当時、失意のどん底でした。

もうやめよう。

本当にそう思って引退を決意します。

数日後考えを改めます。

そこで諦めたら本当にダメ人間になってしまう。

そう思い留まります。

そしてこう思ったのです。

1年間。

せめて1年間は続けよう。

全然ダメだったとしても、それでいい。

恥も外聞もかなぐり捨てて愚直にやってみる。

どうせ誰も見ていないし、誰にも迷惑はかけてない。

笑いたければ笑え。

そう決意して再出発を図ったのです。

最初の出版から3ヶ月で合計9冊出版。

3冊の短編小説を差し引いても6冊の出版です。

かなりのハイペースだと思います。

もちろん全て真面目に執筆したものです。

月に数千円入るようにはなったのです。

ヒットの気配は一切なし。

3ヶ月経った2023年1月末までの累計の印税は1万円に達しません。

9冊合計で執筆した文字数は26万文字。

文字単価に換算すると0.04円です。

超ど底辺作家です。

これだけの量を書いて、そこまで売れない作家はそうそういないと思います。

Kindle作家をしている中で最も才能がない人間。

当時そう確信していました。

こんなに書いたのに一向に結果が出ない。

その理由は、おそらくこれまで適当に生きてきたからです。

ぼーっと生きてきたツケが今になって返ってきただと思っていました。

自分なりにはここまで頑張って生きてきたつもりでした。

しかし、実はそうではなかった。

それをはっきりと認識しました。

恥ずかしくて誰にも言えなかった大ヒット

それから1ヶ月。

11作目に出版したChatGPTの本でヒット作にも恵まれることになります。

ある月の最高印税額が97万円に達します。

これまでの経緯からすると信じられないヒットです。

ですが、その成果をX（Twitter）等で公表することはしませんでした。

恥ずかしかったからです。

それまで鳴かず飛ばずだった人間が急に売れる理由は運しかありません。

典型的な一発屋です。

運を実力と称して自慢するようになったら人間終わりです。

売れなくても落ち込み、売れても喜べない。

かなり異常な精神状態だったと思います。

私が目指していたのはKindle出版における売れる法則性です。

言い換えると再現性があるノウハウです。

日々仮説を立てて出版、そして印税のチェック。

その繰り返しです。

しかし、出しても出しても思ったような結果が得られない。

欲しかった結果は、偶発的要素がない、根拠が伴う実績でした。

それが確立できなければ意味がないと思っていました。

試行錯誤が本当にきついのです。

多い時で、月に5冊出版したこともあります。

特に週に1冊を目標にしていたわけではありません。

でも、当時はそれくらい頑張らないとダメだと思っていました。

何度も、自分はなんてダメ人間なんだろうと思っていました。

ただ、日々いろいろ試行しているとたまに仮説が「当たる」ことがあるのです。

確率的には5回に1度くらいでしょうか。

気づいたら1年間の出版数が42冊になっていました。

作った本のジャンルもバラバラです。

短編小説、就活本、ビジネス書、将棋本、ルポルタージュ、副業本、ハウツー本、解説書、ルールブック、英語単語帳、計算ドリル、画集等々。

実験的に出版した本はあっても、適当に作った本は1冊もありません。

そして、これだけやって売れるための法則性の一端がようやく垣間見えるようになってきた。

そんな感覚はありました。

Kindle出版の構造がだんだん見えてくるようになってきました。

これは日々の仮説検証から得られた成果です。

ChatGPTの本のヒットから得られたこともたくさんありました。

一番大きかったのは、巷で正しいと思われていた多くのノウハウが適当だとわかったこと。

正解が「真逆」なことも結構あるのです。

ヒットを経験しないと見えない景色は間違いなくあります。

42冊出版して、一番大きかったのは自信です。

印税もさることながら1年間継続できたことが自分の中では大きかった。

最低でも1年間頑張ろう、とあの時そう決意しなければ今この結果はありません。

当時、諦めなかったから今がある。

そうはっきり言えるのです。

とんでもない量の失敗を経験しました。

Kindle出版で失敗した回数では、Kindle界で日本一だと思っていました。

今でもたまにそう思うことがあります。

エジソンが、1万回の失敗を「うまく行かないやり方の発見」と表現しました。

その言葉のすごさが、今の私にはよく理解できます。

人はそんなに失敗できないからです。

普通は途中で心が折れます。

本当に1万回失敗したかはわかりません。

ですが、もし本当だとしたら、それで心が折れないのは天才としか言いようがありません。

エジソンの天才の本質に、ほんの1ミリ近づいた感覚です。

全てを仕事に捧げてきた会社人間の挫折と絶望

「今の5,000倍仕事できます」

会社でそんなことをいう社員がいたらあなたはどう思いますか？

さぞかしやる気がある社員だと思うのではないでしょうか。

私はそんな会社員だったのです。

今、私は社会人になって20年以上経過しています。

1度転職をしているので、今の会社は2社目です。

20代後半で今の会社に入社して、これまで精力的に働いてきました。

毎日仕事ばかりしていました。

むしろ仕事しかしてきませんでした。

趣味はありません。

強いて言えば仕事です。

仕事を頑張っていた理由は、自分と関わる全ての人を幸せにしようと思っていたからです。

会社の業績を増やして、私と同僚の給料を上げたいと思っていました。

目指すは社員の平均年収1,500万円です。

当時、日本で一番高い企業がそれくらいです。

会社の業績が上がれば、魅力的な会社になります。

そうすれば、入社したい人が増えます。

優秀な人が増えれば会社が成長して、好循環でどんどん業績が上がります。

業績が上がれば給料を上げられます。

仕事を仕組み化できれば、楽な仕事をして高い給料が得られます。

そして、会社が良くなれば、日本もよくなります。

元気だった頃の日本を取り戻したい。

当時は本気でそう思っていました。

そのためには、自分が模範となって活躍して、会社を動かす立場にならなければなりません。

理想は社長。

それがダメなら役員。

少なくとも影響力がある地位に立たなければなりません。

これが、私が思い描いていた理想の姿でした。

会社は超ホワイト企業です。

給料はそこそこ高く、基本的に残業はゼロで有給も全消化。

ノルマもありません。

しかし、私が帰宅後にしていたことは会社の仕事です。

その日の仕事は、誰に言われるでもなく翌朝までに完璧な状態で仕上げていました。

そうすることで会社を良くなると思っていたからです。

休日は週明けの仕事のための休養。

家族とショッピングモールに行っても、向かうのは本屋です。

ビジネス書のチェックです。

家に帰ったら、自己研鑽。

まさに、セルフ社畜です。

副業はかじった程度にやっていたことはあります。

しかし、本格的にやろうとは思わなかった。

自分のリソースが分散されるからです。

本業と副業を両方頑張るよりも、本業だけを頑張った方が会社も自分も成長すると思っていました。

そして、冒頭の発言につながります。

その発言をしたのは私が40代になってからです。

40代のおっさんが、もっと仕事をしたいと会社に懇願する姿です。

なんて痛いおっさんだと思うかもしれません。

しかし、当時の私はもっと仕事はできる、もっと貢献できる、もっと活躍したいと思っていました。

しかし、現実は理想にはなりません。

評価が低かったからです。

正確に言えば評価が「普通」だったからです。

普通では社長にはなれません。

査定を見て、毎年のように落ち込むのです。

そして、後輩の出世。

会社員生活で40代にもなると、遅かれ早かれ経験する人も多いはずです。

実際には20代、30代の頃から私の評価は高くはなかった。

だから、当時から予想された結果でもありました。

予兆も多くあったと思います。

ですが、私自身が気づいていませんでした。

正確には、気づいていたのですが、本人は逆転できると思っていました。

「見ている人は見ている」

心のどこかでそう「期待」をしていたからです。

しかし、そんな未来は存在しなかったのです。

周りから見たら何らおかしいこともないダメな人間のダメな未来が訪れただけだったのです。

明るい未来が訪れない現実を実感するにつれて、目の前が真っ暗になっていくのがわかったのです。

気分は落ち込み、何も手につかない。

毎日、必死になって仕事が意味のない行為のように思えてきました。

そして、精神のバランスが崩壊していくことになるのです。

明日生きるために、生き方を変える決意

ある時から体が動かなくなります。

体が重く、朝起きても会社に向かえないのです。

ずっと寝ていたかった。

しかし、そういうわけにもいきません。

養う家族がいるからです。

歯を食いしばって毎日会社に向かっていました。

出社しても集中力が持続しません。

土日は、ずっと布団の中です。

体が鉛のようになり、起き上がることができなくなりました。

ずっと眠れればいいのですが、人間一度目が覚めると連続では眠れません。

仕方ないので目を瞑ったまま横になります。

目からは自然と涙が溢れてきました。

理由は不明。

そして、頭の中を駆け回っていた常に「死」です。

この世から消えてしまいたいと思うようになります。

寝ても覚めても考えるのはそればかりでした。

鬱の症状だとはっきり自覚していました。

ですが、それを口に出したら本当にそうなってしまうという怖さがありました。

「確定」してしまう恐怖です。

誰にも相談できません。

もちろん、病院に行くわけにもいきません。

万が一、鬱と診断されてしまったら会社を休まないといけなくなるかもしれません。

そうなったら困るのは家族です。

家族を路頭に迷わすわけにはいきません。

ただ、鬱には波があることを知識としては知っていました。

しかし、回復するイメージが想像できず、それも懐疑的ではありました。

死と隣り合わせの日々。

「あと、1ヶ月生きてみよう」

そう考えることで毎日、騙し騙し生きていました。

数ヶ月間経過します。

多少なりとも回復します。

そして、物事を考える余裕が生まれます。

自分の人生がうまくいかなかったのは誰のせいか。

その答えは間違いなく自分です。

私は、会社で活躍をしたいと思っていました。

その前提がそもそも間違いだったのです。

会社にやりがいを求めるなんて成立するわけがないのです。

事業主ならともかく会社員です。

雇われの身分で、そこに自分らしさを求めるなんておこがましいにも程があります。

新卒市場においては、やりがい、夢、自分らしさ、働きがいといった耳障りのいい数々の言葉が溢れています。

それらの全てが嘘とは言いません。

しかし現実には、その多くは幻想やまやかしに過ぎないのです。

騙されていたわけではなかった。

気づくのが遅かっただけです。

早い人で20代前半には理解できることが、自分は40代になっても気づかなかった。

それだけの話でした。

端的に言えば頭が悪かったということです。

もっと自分のために生きよう。

そう思うようになります。

そのためには、まず会社一辺倒の思考から脱却しなければいけません。

生き方を変える決意です。

明日を生きるために、生き方をあらためる必要がありました。

それは自分のため、そして家族のためでもありました。

仕事に「全振り」から、副業に「全振り」へ

変わらなければいけないと思ってはじめたのが趣味の充実です。

熱中できるものがないから、ダメだとわかったのです。

会社に過剰な期待していたことの反省です。

会社は自分でコントロールできません。

自分でどうすることもできないことに熱中するのはおかしな話です。

趣味になりそうなことにいくつか触れてみることにしました。

その中で面白かったのが小説の執筆です。

結構スラスラ書けたので、面白かったのです。

会社で文章を書く仕事をしていたことも、その要因のひとつだったかもしれません。

問題は読んでくれる人がいなかったこと。

家族くらいしかいませんでした。

そして、ネットでいろいろ調べていくうちにKindle出版に出会います。

さらに、Kindle出版を調べていくと興味深い事実を発見します。

本を売って印税を得ることができるというのです。

構造的には情報販売でした。

魅力的だったのは完全匿名で売主側に立てることでした。

うまくいけば結構な収入を得ることができることを知ることになるのです。

そして、Kindle出版を開始するに至るのです。

副業をしていて思ったことは、自分の意向をすぐに反映できる素晴らしさです。

これは、本業には決してない特徴でした。

その日の昼に思いついたことを、その日の夜に試すことができます。

誰の許可も必要ありません。

24時間Kindle出版のことばかり考えていました。

すると、こうやったらうまく行くかも、ということを結構思いつきます。

それをすぐに実行できて、すぐに失敗できる。

これは私にとっては本当にすごいことでした。

失敗を繰り返すといずれ成功のやり方が見えてきます。

成功する近道を最短で進むことができるのです。

本業でも結構いろいろ思いつくのです。

24時間仕事のことを考えていると、ふとした瞬間にアイデアが浮かぶからです。

内容は、大規模なイベント的なものから、ちょっとした業務改善までさまざまでした。

企画が思いついたら、上司に相談し、紙に落として、企画書を作成します。

その後、根回し、申請し、決裁が降りてようやく実行できます。

実行できれば成功したようなのです。

失敗を繰り返していけば、いずれ成功するからです。

問題なのは、その企画の大半が実行できないことにありました。

企画が通らなかったわけではないのです。

そもそも検討すらされないのです。

否決されれば、それもひとつの結論だと諦めがつきます。

しかし、検討がないので、反論もできない。

会社で何かやりたいことがあったら、それを実現するまで年単位の時間がかかります。

初期の提案から実現するまで10年かかった案件もあります。

それは、本業と副業の最大の違いのひとつです。

もうひとつ本業と副業で大きく異なっていることがあります。

それは、副業は加点法ということです。

副業は何もしなければ、収益は全く増えません。

何もしないのですから当然です。

ですが、何かやれば少なくとも経験はプラスになり、運が良ければ収益が生まれます。

対して、会社は減点法です。

ミスをしたら減点になります。

最高点は0点。

いかに0点をキープできるかが重要です。

とにかく責任を回避し、何もしないことが必勝法になります。

チャレンジは厳禁でした。

チャレンジしたら小さな失敗を重ねることになります。

Kindle出版をはじめてから、私は毎日Kindle出版のことばかり考えていました。

どうやったら売れるか。

24時間、そのことしか考えられなくなっていました。

これまで会社に「全振り」していたものが、そのままKindle出版に置き換わっていました。

本業の仕事は9−17時で一切残業はしなくなりました。

当然、家でも会社の仕事はゼロです。

考えることすらしていません。

副業で忙しくてそんな時間が取れないからです。

理系がマジになって徹底的に構造の分析

私はKindle出版のノウハウとされていることについて、一つひとつ検証をしないと気が済まない性格です。

本当かどうか自分の目で見ないと確信が持てないのです。

たぶん性格が凝り性で人間が細かいんだと思います。

疑い深く、重箱の隅をつつく、自分の目で見たことしか信じない。

私は人の言うことを基本的に信じていません。

その人を信用していないという意味ではありません。

必ずしも本心ではない可能性があると思って聞いています。

何を目的とした発言なのか、ポジショントークなのか、それとも本当に本心なのか。

それをひたすら考えてしまうのです。

絶対に人に好かれるタイプの人間ではありません。

悪い方の意味の「理系」だと思います。

そんな私ですが、実は1冊だけKindle出版のノウハウ本を出版したことがあります。

それがこの「Kindle SEOの研究と考察」という本です。

当時まだ、累計で1万円も達していない時に出した本です。

さすがに、成功ノウハウとしての出版はできません。

だから、「研究と考察」で留めています。

事実の羅列とその見解に終始していて、具体的なノウハウには言及していません。

どうすればSEO上有効になるか、当時からその仮説は持っていました。

しかし、底辺作家にそこまで言及する勇気はありません。

この本の評価は上々だと思います。

Kindle本は高評価になりがちですが、それを差し引いても評判はいいと思います。

そのレビューの内容は非常にありがたいものばかりです。

レビューコメントは大変多くいただいているのですが、その一部を抜粋します。

・ありきたりな内容とは一線を画す、この著者にしか書けない、とても価値ある情報。本著の著者は一発屋でなく、出版した著書の内容に責任をもち、今後も研究と考察を続けてくれそうな人柄

・研究と考察を繰り返し、ここまで一冊の本にしている著者の努力。なかなか出来ない強み

・専門分野だけあって、非常にロジカルに書かれており、考察にはアマゾンでの実際の検索結果や試行結果が掲載

・ここまでKindleのSEOを掘り下げている書籍はなかなかない。まさに論文と言えるような、仮説と検証を繰り返し

・著者の検証のやり方、高いリサーチ力、根拠のある結果の説明

当然ですが、今回のコンテンツはこの同書以上の内容です。

範囲も10倍、深さも10倍くらいだと考えてください。

SEOに関して言えば、当たり前に知っていなければいけない事実が結構あるんです。

それができてない作家が意外と多いのです。

パッと見て「これだと売れない」と瞬間的にわかるものも少なからずあります。

新人作家ならわからなくても仕方がないと思うのですが、ベテラン作家でもあまり関心がない人が多い。

それなりに実績のあるKindle作家が出版サポートをしている本にも関わらず、ものすごく基本的なことができていなかったりすることがあることです。

出版サポートも安くはないはずなのですが。

本コンテンツの内容の説明

本コンテンツの内容について説明させていただきます。

本コンテンツは、全十章で構成されています。

第0章と第九章を除くと、基本的には重要な順番に並んでいます。

必要なところからお読みいただいても構わないのですが、前章の知識がある前提で次の章を作成しているので、最初から読み進めていただけるとスムーズかと思っています。

第0章：Kindle出版とは何か

第一章：基本戦略

第二章：テーマ・内容

第三章：表紙デザイン

第四章：SEO

第五章：売上を増やすヒント

第六章：大ヒット本の作り方

第七章：成功のマインド

第八章：雑記

第九章：Kindle出版の進め方

第0章では、Kindle出版とは、としてKindle出版そのものついて説明しています。

当初はなかった章なのですが、本編を進める上で前提の知識が必要だと思い最後に付けさせて頂きました。

第一章は、Kindle出版における基本戦略を説明しています。

ここでKindle出版の構造について理解してもらった上で、取るべき戦略を説明しています。

この章が本コンテンツにおける肝になります。

ここでKindle出版そのもの対する考え方を一新して頂かなければなりません。

Kindle出版で絶対に押さえなければならない事項は3要素あり、その根拠と理由を深掘りしています。

第二章ではテーマ（内容）について掘り下げます。

HARMの法則のような表面的な考え方ではなく、もうひとつ上のレイヤーから考えています。

書籍市場全体を見て、Kindle作家としてどうアプローチしていけばいいか、かなり俯瞰的なところから、具体的にどういう領域、ジャンルを目指すべきかを説明しています。

当然、机上の話ではなく、自身の経験、実績に基づいて考察したものです。

例えば、俯瞰的な考え方としては、以下のような思考からのアプローチも行なっています。

会社関係で特に企画職だと、マトリックス的な思考を用いることは少なくありませんが、それをKindle出版に応用しています。

第三章では表紙デザインに関して、その考え方を説明します。

この章では原則的に表紙デザインを自作するケースについて考えます。

本コンテンツのために書き下ろしで架空の表紙を作成しました。

どのような表紙が望ましいかを丁寧に解説しました。

第四章でSEOについてです。

この章では、SEOについてはかなり深く掘り下げています。

例えば、SEOに影響を与える要因としては、以下の項目とウエイトがあると考えています。

キーワードに関しては、最重要項目であるため最もページを割いて丁寧に解説しました。

その他SEOに与える要因としては、現在大きく9項目ほどあると考えています。

各要因が影響する根拠やその対策方法について細かく説明しています。

それと、ランキング順位（売上）に関しては、SEOに影響しないと思っています。

ですが、ある側面においては影響することが明らかでもあります。

この辺りは、販売戦略を専門とする方は理解しておくといいかもしれません。

特に、第三章の表紙はともかく、第二章と第四章に関しては、他のKindle出版のノウハウ本にはまず書かれていない情報だと思います。

第五章では、印税を増やすヒントとして全10項目の具体的な施策を説明しています。

第四章まで比べると内容的には枝葉の施策にはなりますが、知っていれば大きく印税を伸ばすヒントになると思います。

第一章から第五章までを全て理解できれば、今後Kindle出版を進めていく上でも大外れをすることはほとんどなくなるはずです。

第六章は、大ヒット本の作り方の説明です。

ChatGPTの本を執筆するに至った背景や考え方、具体的な手順等を全て記載しました。

Kindle出版で大ヒットを“狙って”生み出すことは難しいと言われますし、私もそう思います。

この章を読んでいただければいかに偶発的な要素に左右されるかがわかると思います。

正直再現性はあまりないと思いましたが、ニーズがあると思って作成しています。

気づきはかなり多いと思っています。

第七章は、成功のためのマインドとして、その考え方について記載しました。

本コンテンツを作成するまでは、技術的なノウハウや説明だけで十分かと思っていましたが、自分の思考を整理しているうちに実はその考えやマインドの方が重要なのではないかと思うようになりました。

マインド人によっては最も重要な章になるかもしれません。

第八章は、雑記としてその他留意すべき事項等を説明しています。

全12項目あります。

著作権に対する考え方、AIの活用、SNSの付き合いなど、知識として必要なことを全て記載しています。

基本的に印税に直結する内容ではないので雑記としてまとめたものです。

なお、著作権に関しては、私は2冊出版停止になっていて、その経緯や是正プロセスについてかなり具体的に記載しました。

Kindle作家であれば必須で理解しておかなければならないことだと思います。

第九章は実際の出版の進め方です。

原稿の作り方、表紙の作り方、ペーパーバックの作り方について図解を交えて説明しています。私なりに注意すべきポイントに触れながら解説したものです。

表紙については、ゼロから実際に作る過程を全て公開しています。

ただ、この章に関しては他にも充実している本がたくさんありますので、どこ本にも書かれていない内容にはなっているわけではありません。予めご了承ください。

ページ数はワード換算で332ページあります。

文字数は全部で13万文字超、図表は148枚使用しています。

当初は7万文字くらいで収める予定でした。

こんなに多くなるつもりはなかったのですが、必要なことだけを記載していっただけでこのボリュームになってしまっています。

書かなければならないことだけを全て盛り込んでいってもこの結果です。

私は2022年末から2023年は本当にKindle出版のことばかり考えていました。

作業時間はともかく、考えていた時間だけでも1日5〜6時間ではおそらく足りません。

平均5時間としてもざっと2,000時間以上を、考えて、悩んで、試して、失敗して、たまに成功することの繰り返しでした。

おそらくKindle出版でこれだけの内容を網羅した教材はないはずです。

Kindle出版で印税獲得を目指すのであれば、読んで損はないことは間違えなく、確実に印税アップに近づける内容になっていると思います。

文量が非常に多いので読み込み、理解するまでだいぶ時間がかかってしまうかもしれません。

ぜひ、何度も読み込んでもらい、ご自身のKindle出版の印税向上にお役立ていただければと思います。

本コンテンツの購入に向いている人・向かない人

最後に、本コンテンツの購入層として向いている人について記載します。

向いている人の特徴は2つあると思っています。

ひとつ目は真面目な人です。

Kindle出版は基本「本」作りです。

数万字のテキストを作ってアップさせる作業が発生します。

通常は1日、2日では完成しません。ある程度長い時間をかけて作成しなければなりません。

少なからず継続が必要です。

継続するためには欠かせない資質は真面目なことだと思います。

真面目じゃなければ続きません。

そういう意味では会社員の方は本当に向いていると思います。

毎日ほとんどサボることなく会社に出社し続けることができているからです。

これまで真面目に働いてきた人ほど、Kindle出版は推薦できる副業だと考えています。

2つ目は、とにかく楽して儲けたい人です。

先ほどの真面目な人と相反するように聞こえますが、この2つは両立します。

Kindle出版はストックビジネスの最たるものです。

作業が必要なのは最初だけで、収益は後から入ってきます。

Kindle出版は、そのための仕組み作りです。

とにかく楽をしてお金が欲しい、そしてそのために今の苦労は厭わない。

このマインドは必須条件だと思います。

逆に「楽をしなくてもとにかく儲かればいい」という人は向いていません。

努力をすれば儲けることができるのは誰でもわかっています。

そういう人は、クラウドワークスやココナラなどで案件を受注すればいいのです。

フロー収入であれば確実な収益を得られるからです。

努力は最後の手段だと思います。

努力をいかにせずに儲けることができるか、これが重要です。

努力に逃げてはいけない。

努力をしないマインドを持ち続けなければなりません。

Kindle出版に興味を持ったということは、元々「楽で儲かる」を目指していたはずです。

当初、志が高かった頃の自分を忘れてはいけません。

向いてない人としては、手を動かさない人です。

何もアクションしない方は読んだだけでは儲からないのであまり意味がないと思います。

そういう方は購入されない方がいいかもしれません。

（それでも買っていただけたら嬉しいですが）

サポート・購入特典について

サポートと購入特典について言及しておきます。

▽サポートについて

サポートはメール、電話、面会の3種類あります。

メールはX（Twitter）のDMか、メールか、ラインでお願いしています。

24時間以内の返信を心がけるつもりです。

電話サポートと面会サポートは、具体的な出版計画が進行しているなどいくつか諸条件をつけさせていただいています。

Zoomなどのオンラインサポートは、自宅に自分の部屋がなく常にリビングにいるため対応しておりません。

なお、サポートは、言葉遣いや対応が失礼な方については一方的に打ち切らせていただくことがあります。

これまではそのような方に出会ったことはないのですが念のため。

以上、ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。

それでは以下が本編になります。