FXトレードで（FXに限りませんが）損失を急いで取り戻そうとしてはいけない、という話はよく聞くと思います。損失を取り戻そうと焦る気持ちがさらに間違った判断につながり、損失を膨らませる可能性があるからです。

とはいってもFXトレードでは損切りは避けられませんし、損失を回避することは難しいものです。

つまり損失を取り戻さなければ利益は得られないことになります。問題は「損失ありきでのトレード計画を立てているかどうか」です。

最初に損失を見込んでおけば、そのあとのトレードでどれくらいのポジションを建てる必要があるのかわかりますし、逆算すれば最初にどの程度のポジションを建てれば無理なく損失を取り戻すトレードができるのかが把握できます。

ただし問題なのは、具体的にどのようにして損失を取り戻すのかということです。

確実に損失を取り戻せるトレードができるのであれば、最初からそのようなトレードをしていれば損失を出すことはありません。つまり損切り後のトレードもまた、損失につながる可能性があることを見込んでおく必要があることがわかります。

それを踏まえたうえで、損失を回収するためのトレード方法を解説します。

たとえばこのように2つのトレードがあります。どちらも3回目のポジションで損失のすべてを回収し利益を出していることがわかります。

3回目のトレードもまた損失になる可能性はありますし、それを踏まえて最初のポジションのロット数を決めておく必要があります。

さて、損失を取り戻すために必要な条件には次のようなものがあります。

①は当然のことですが、②と③はどの程度増やすのかという問題もあります。利幅を増やすと、そこまで値が伸びない可能性があります。かといって利幅を増やさずにロット数を単純多くするとマーチンゲール法のようになってしまいます。

そこで、先の2つのトレードを例に損失回収のためのトレード方法を説明します。

最初のAUDJPY（豪ドル/円）を解説します。

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