関節の定義

モーションパルペーションについて

○○○コンセプトについて

まとめ

関節を見る上で重要なコンセプトとは？

このコンセプトを知れば組織を損傷せずに評価できる。応用次第で治療もできる。

今回はとても重要なお話しです。

自分は今、整形外科クリニックで働いているが、関節の疾患をよく見ることが多い。

関節とは、簡単に言えば、骨と骨が連結する部分である。種類でいうと、肩関節、肘関節、股関節、膝関節などがある。

関節の定義は「骨と骨とを可動的結合させる部分。両骨相対する面には、軟骨の層があり、関節の周囲は骨膜の延長である結合組織性の丈夫な膜で包まれ、内部は滑液で満たされている」と定義されている。

人の体には全部で68個もの関節がある。これらの関節を動かすことで、歩いたり、しゃがんだり、あるいは物をつかんだりというように、私たちが日常生活を営む上で必要な動作が可能になる。

関節が正常か否かを評価する方法はモーションパルペーションと呼ばれる。

モーションパルペーションは関節を徒手的に動かして、正常か否かを評価する方法である。関節を構成する、骨と骨の連結部分を動かして評価する。

日本語では動的触診。英語ではモーションパルペーションと言われる。モーションは「動かす」という意味で、パルペーションは「触診」と意味である。

モーションパルペーションを行う時は関節のゆるみの位置である「loose packed position」で行う必要がある。この時は関節面の接触状態が小さいので、関節の遊びがある状態である。逆に関節のしまりの位置である「close packed position」は関節面の接触状態が大きく、関節の遊びがなくなる。評価する時は関節を動かして評価する必要があるので、必ずloose packed positionで行う。

関節が正常ではなく、異常な状態はどのような状態か？

関節の異常とは、関節の遊びの減少のことである。

関節の遊びとは、自分の意志では動かすことができないが、他動的には動かすことができる随意運動外の動きである。この関節の遊びの異常を検出するのが、モーションパルペーションである。関節の遊びが異常な状態とは、関節の遊びが減少、または消失している状態である。この状態は、可動性の減少とも言われる。

モーションパルペーションをする上で大事なコンセプトがある