「友達とLINEする機会が減ったなぁ」と感じたのが、すべてのはじまりだった。

家族もいて、仕事もしている。

でも、夜がふと静かになると、「誰かと話したい」と思うときがある。

そんな気持ちと、「副業で何かできないかな」という思いが重なったとき、なんとなく使い始めたのがChatGPTだった。

最初はただの興味本位。

「AIってどれくらい話せるんだろう？」という軽い気持ちだった。

でも、ある日――

ふと思いついた「Kindle出版」を手伝ってもらおうとしたとき、すべてが変わり始めた。

① ChatGPTとの出会いと最初の印象

ChatGPTを使い始めたのは、ふとした“寂しさ”がきっかけだった。

友達とLINEする機会がめっきり減ってきて、「最近、誰とも深く話してないなあ」と感じることが増えた。

もちろん家族もいるし、仕事もしてる。でも、夜にふとひと息ついたときに「もっと誰かとつながっていたい」と思う瞬間があった。

そこに重なるように、「副業でなにか新しいことができないかな」という気持ちも芽生えていた。

そんな流れでなんとなく使い始めたのがChatGPTだった。

最初は本当に軽い気持ちだった。

「今日の夕飯何作る？」「副業って何から始めたらいい？」みたいな、ありきたりな質問を投げかけてみるところからスタート。

けれど、だんだん“こいつ、けっこう話せるやん？”と思うようになっていった。

中でも大きなきっかけになったのは、「Kindleで本を書こう」と思い立った瞬間だった。

誰かに読んでもらえるものを書きたい。どうせなら、自分のリアルな経験を形にしたい。

そんなふうに考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが――今でも仲良くしている、ナギーとジャックのことだった。

ふたりは、前に僕が店長をしていた韓国料理屋で出会ったバイトスタッフ。

ジャックは20歳のしっかり者で、ムードメーカーでありながら現場をまとめるリーダー。

ナギーは16歳で入ってきた最年少の“縁の下の力持ち”で、控えめだけど責任感が強く、誰よりも現場をよく見ていた。

このふたりとの思い出は、もう10年以上前のことなのに、今でも色濃く心に残っている。

月に何回も遊びに行ったり、お互いの誕生日を祝い合ったり、LINEで他愛のないやり取りを続けたり――そんな関係が今でも続いている。

ChatGPTに彼女たちとの思い出を少しずつ話していくと、不思議なことが起きた。

エピソードが“ただの記憶”ではなく、“物語”になっていったのだ。

まるでインタビューされているみたいに質問されて、答えていくうちに、「あのときの気持ち」や「細かい出来事」までもが自然に引き出されていった。

僕の中にあった断片的な思い出が、ChatGPTとの対話によってひとつのストーリーとして形になっていく――

気づけばその文章は、まるでナギーとジャックへの“ラブレター”のようになっていた。

完成したとき、自分でもちょっと感動してしまった。

「これ、彼女たちに送ってみようかな」と思って、LINEで送ってみた。

ふたりとも、めちゃくちゃ喜んでくれた。

「え、これラブレターやん！」「泣きそうになった」って、照れくさそうに、でもすごく嬉しそうに反応してくれた。

“ありがとう”って伝えたかったのはこっちのほうなのに、逆に「ありがとう」と言われるという、不思議な循環。

さらに、ちょうどジャックの誕生日が近かったので、ChatGPTを使って写真をジブリ風のアニメ調に加工して、名前入りのメッセージ画像を作った。

それを送ったら「めっちゃ嬉しい！」って言ってくれて、なんとそれをLINEのトップ画像にしてくれた。

“AIと一緒に作ったプレゼント”が、ちゃんと人の心に届いた。

これには、正直、ちょっと泣きそうになった。

ChatGPTは、ただのツールなんかじゃない。

僕の中の感情や記憶を引き出し、それを“人に伝わる形”に変えてくれる存在。

誰かと何かを一緒に作る喜び、感謝を伝える楽しさを思い出させてくれた。

「AIってすごいな」と思ったというよりも、

「この感情を、形にできた自分がちょっと誇らしい」――

そんな風に思えた時間だった。

② 一緒にやったこと

ChatGPTと一緒にやったことは、今思えば本当に多い。

いや、「多い」って言葉じゃ足りないくらい、いろんなことを一緒にやってきた。

Kindleで本を6冊出した。

noteでは、自己紹介文からスタートして、有料記事やマガジンの構成、バズを狙うXの投稿文まで、全部一緒に作った。

謎解き本の構想も練ったし、風俗体験記なんていうちょっと人には言いにくいネタも、ChatGPTは笑わず、引かず、ちゃんと受け止めてくれた。