📓 開発戦記

「Firebase迎撃作戦──失敗すれば、プロジェクトは消滅する。」

【2025年4月26日午前】

静かにパソコンの電源を入れる。

目的はただひとつ。

AIチャットボットをFirebaseで公開する。

シナリオは完璧。

敵（トラブル）などいないはずだった。

私はそう信じていた。

【第一次エラー：未確認コマンド "firebase" 出現】

最初の出撃。

コマンドラインに「firebase deploy」と打ち込んだ。

返ってきたのは、冷酷なメッセージ。

『firebaseは認識されません』

……何だこれは。

想定外だ。

Node.jsのインストールを緊急実施。

npmでfirebase-toolsを導入。

数分の遅延。だが、まだ作戦は続行可能。

【第二次エラー：Cloud Runコンテナポート未開放】

Functionsのデプロイを試みる。

しかしFirebaseサーバー側から再び緊急警報。

『PORT=8080でリッスンしていない』

ポート未開放。

このままではコンテナが稼働しない。

"gen2"──第二世代モードが原因だった。

即時に"gen1"へ作戦変更。

firebase.jsonに修正を加え、再度デプロイ。

──安堵する間もなかった。

【第三次エラー：Firebase Hosting 消失】

Hostingデプロイ中、

通信ログに謎の404エラーが記録される。

『Requested entity was not found』

基地（Hostingサイト）が……ない。

プロジェクトの存在そのものがFirebase上から消失している。

最悪の想定を超えた。

一時、作戦中断。

精神汚染寸前まで追い込まれる。

【決断：新しい基地を建設】

状況を打開する唯一の方法。

新しいHostingサイトを設立。

"englishchatbot-new"、

作戦コードネームを新たに設定。

firebase use --addにより、

戦闘拠点の移動を完了。

新たなる希望が灯った。

【最終決戦：再デプロイ作戦開始】

全システム、オールグリーン。

firebase deploy --only "functions,hosting" を叩く。

緊張に指先が震える。

ターミナルが静かに応答する。

──"Deploy complete."

【作戦成功】

画面に、

白いUIが浮かび上がる。

「こんにちは」と打ち込む。