「子どもを授かること」を一度手放した私が、手で“生み出す”ことを選んだ理由。

心にぽっかり空いた空白を、陶芸が静かに埋めてくれた。

これは、私の人生の再スタートの話です。

35歳で不妊治療のタイミング法を受け始め、でも思うようには授からなかった私。

コロナ渦で病院通いをやめたとき、ぽっかり空いた時間に、ふと「何かを作りたい」という気持ちが生まれました。

この記事は、「命を授かる」ことからは離れたけれど、代わりに「私の人生そのものを自分の手で育てていく」という選択をした、ひとりの女性の記録です。

◎妊娠・出産だけが「生み出す」ことじゃない

◎思い通りにならなかった人生の先に、もう一つの生き方があった

◎ものづくりが私の心をどう癒してくれたか

誰かの人生と重なる部分があれば嬉しいです。

検査結果に問題はなかったのに

35歳の頃、夫婦でクリニックに行き、検査を受けました。