試験の概要について

HCD基礎検定では、設問形式として単一選択式（四択問題）です。

試験時間は60分で、問題数は全50問となっており、1問を約1分強で回答する必要があります。尚、合格基準は正答率80％程度と言われております。(正式には非公表)

HCD検定は、受験料に動画教材、テキスト、練習問題が含まれているため、それらを参考に勉強を進めていただきたいのですが、これらは試験の約3週間前から公開されます。

2025年6月試験だと、以下のスケジュールで公開予定となります。

試験日：2025年6月21日（土）
動画教材の公開開始：2025年6月2日（月）
利用可能期間：2025年6月2日（月）～6月21日（土）12:00まで

そのため、コツコツと勉強を進めたい方や、余裕を持って勉強を進めたい方は、教材の公開前から何かしら学習を進めておきたいところです。

実際に私も土日しか勉強時間が確保できず、3週間前の土日のみの勉強ですと不安だったため、自分自身でキーワード集や練習問題を作成し、勉強を進めていました。また、公式の練習問題は出題範囲を完全に網羅できているわけではなく、出題範囲の一部を練習問題として掲載しているため、本番対策としては不十分だと思っています。完璧に出題範囲を抑えておきたい方は、追加で練習問題を解いておきたいところです。

本記事について

本記事では、どのような傾向の問題が出題されるかという点や、問題の難易度を把握するために練習問題を掲載しています。私自身、専門知識のアップデートのために定期的に試験を受験しており、毎回の試験の出題問題の傾向を掴んだうえで練習問題を作成しました。

昨今ですと生成AIでも各自で練習問題を作成できますが、本記事は生成AIでは作成できないような文章中の細かいニュアンスなどを加味し、本番の設問と選択肢にできる限り近づけています。

※HCD基礎検定の設問と選択肢は文章にやや癖があるため、慣れておく必要があります。紛らわしい言い回しなどが多い印象です。

具体的な内容としては、HCD基礎検定のシラバスに記載されている出題範囲をカバーした練習問題となっております。シラバスでは「利用者視点」「共創」「人間中心設計プロセス」「調査手法」「プロトタイピング」「評価方法」「認知心理学の基礎」など幅広いトピックが含まれており、これらを網羅的に学習する必要があります。

また、これまで各試験ごとに被っている問題もいくつか見受けられたため、過去出題された問題の類似問題も練習問題に含めております。

そのため本番仕様の練習問題としてもご活用できるかと思います。

勉強方法について

試験勉強を行なっていく上で最も重要なのは、シラバスに掲載されているキーワードの意味を理解することです。そもそもキーワードの意味が理解できていなければ練習問題も解けないので、まずはキーワードの理解を深める → 練習問題に取り組むという流れが理想です。

本記事は効率的に勉強を進めていくためのものですので、「わざわざ問題にしなくともキーワード集の内容を把握していれば簡単に解ける問題」などは収録しておりません。そのため問題数よりも質を重視し、厳選した問題となっています。私自身がこの勉強方法で合格しており、忙しい合間を縫って勉強される方が多いかと思いますので、効率良く合格を目指していきましょう！

著作権の問題から、本番の試験内容とは異なっておりますので、"過去問"ではなく"練習問題"としてご活用いただければ幸いです。

留意事項

問題の内容に関する個別のご質問は受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。

練習問題（1-50問）

以下に問題を記載しておりますので、続きをご覧になりたい方はご購入くださいませ。

※以下ご購入前の注意点

私が時間をかけて作成した大切なコンテンツとなるので、このような無断転用は絶対におやめください。

問1.ユーザーが入力した情報を保存せず、再入力を求める画面設計が繰り返された場合、HCDのどの原則に最も反するか。次の中から選びなさい。

情報アーキテクチャ
ユーザビリティの効率性
心構え（マインドセット）
アクセシビリティ配慮

正解：2

解説

2）効率性は、ユーザーが目標を迅速かつ正確に達成できることに関する要素である。再入力は操作の無駄を生み、効率を著しく低下させる。

問2.デザイン思考のプロセスにおいて、一般的に含まれる段階の正しい順序はどれか。もっとも適切なものを次の中から選びなさい。

プロトタイプ作成→共感→問題定義→アイデア創出→テスト
共感→問題定義→アイデア創出→プロトタイプ作成→テスト
問題定義→共感→アイデア創出→テスト→プロトタイプ作成
アイデア創出→問題定義→共感→プロトタイプ作成→テスト

正解：2

解説

2）デザイン思考の一般的なプロセスは、「共感（Empathize）」から始まり、「問題定義（Define）」「アイデア創出（Ideate）」「プロトタイプ作成（Prototype）」「テスト（Test）」という順序で進められる。まず利用者への共感から始まり、問題を明確にした上で解決策を考え、それを形にして検証するという流れである。

問3.次のうち「DE&I」に最も密接に関係するHCD手法はどれか。次の中から選びなさい。

ユーザビリティテスト
ヒューリスティック評価
参加型デザイン
フィールドワーク

正解：3

解説

3）参加型デザイン（コ・デザイン）は、性別や文化的背景など多様な視点を取り入れる手法で、DE&Iの思想と深く関わる。

問4.タスク分析の目的として、もっとも適切なものを次の中から選びなさい。

プロジェクト管理における作業の割り当てを効率化すること
利用者が目標を達成するために行う作業の流れや手順を理解すること
システムの処理性能を測定すること
開発チームの業務効率を評価すること

正解：2

解説

2）タスク分析は、利用者が特定の目標を達成するために行う作業の流れや手順を詳細に分析する手法である。利用者がどのように作業を行うのか、どのような意思決定をするのか、どのような情報を必要とするのかなどを理解することで、利用者の実際の行動パターンに合った設計が可能になる。プロジェクト管理やシステム性能、チームの効率とは目的が異なる。