営業が、好きですか？

おそらく、ほとんどの人がこう答えるでしょう。

「できればやりたくないです」――。

テレアポで無言のガチャ切り。

DMを送っても既読スルー。

飛び込み営業では受付の冷たい視線。

SNSでは「いいね」1件で終わる投稿……。

それでも頑張って「お願いだから一度だけ話を聞いて！」と訴えていた時代、たしかにありました。

でも、令和の今、そんな“お願い営業”は、もう古いんです。

むしろ今は、「売り込まない人」こそ、信頼され、指名される時代。

営業トークを極めるよりも、「この人とつながっていたい」と思ってもらえる“空気感”のほうが武器になる。

そしてその“空気感”を上手に醸し出す場こそが、**ビジネスSNSの王者「LinkedIn（リンクトイン）」**なんです。

LinkedInでは、華やかなスーツも、名刺の肩書きもいらない。

必要なのは、自分の強みや価値を**「そっと置いておく」だけの発信力**。

するとどうでしょう。営業していないのに、いつの間にか「ご相談できますか？」というDMが届くようになる。

まさに、「営業しない営業」が自然と回り出す世界。

これを知ってしまったら、もうゴリ押し営業には戻れません。

この記事では、LinkedInを使って

“売り込みゼロ”で仕事が舞い込む仕組みをどう作るか、

プロフィール設計から投稿戦略、信頼形成のステップまで、面白く・わかりやすく解説していきます。

「仕事を探す時代から、“見つけてもらう”時代へ」。

LinkedInが、あなたを“選ばれる存在”に変えてくれるかもしれません。

【LinkedIn攻略の第一歩】

プロフィールは“営業資料”だと思え。あなたはすでに広告塔だ。

LinkedInをはじめたての人がまず陥る罠、それは――

「とりあえずFacebookみたいに使えばいいでしょ」という甘えです。

残念ながら、それはLinkedIn界では致命的。

このSNSは、**“ビジネス界の就活会場”兼“営業展示会”兼“スキル見本市”**のような空間。

つまり、ただの自己紹介文じゃダメなんです。

プロフィールは「あなた自身の営業資料」。

もっと言えば、「勝手に働いてくれる営業マン」であり、「営業しなくても指名される名刺」なんです。

さあ、それを踏まえて、LinkedInプロフィールの最重要ポイントを“おもしろ・実用”で分解していきましょう。

■ 肩書きは“刺さる武器名”にせよ

LinkedInでは、肩書き＝あなたの“武器名”です。

言うなれば、検索されたときに見える「職業名＋超ざっくりスキルセット」の看板。

よくあるのが「営業職」とか「マーケティング担当」とかいう、もやっとした肩書き。

これでは、Google検索で「魚」と入力するようなもので、マグロが欲しいのかイワシが欲しいのか全然伝わらない。

たとえば：

❌「営業職」

✅「BtoB SaaS企業向け｜新規開拓特化の営業DX支援」

❌「フリーランス」

✅「地方中小企業専門｜売上直結型WEB制作ディレクター」

もう分かりますよね。“具体性”が正義なんです。

■ 概要文は“1分で刺さる営業トーク”にせよ

概要文、なに書いてますか？

昔の職歴を淡々と書いてませんか？

それ、履歴書です。履歴書じゃ売れません。

LinkedInの概要欄は「あなたに仕事を依頼するか迷ってる人に、30秒で信頼させる場所」。

つまり、“実績×提供価値”を、わかりやすく・サラッと・自信たっぷりに書くべきです。

たとえば：

📝 【概要文例】

「地方企業に特化したWEB制作・マーケ支援をしています。過去には、老舗旅館の予約数を2.7倍にしたり、SNS運用ゼロの工務店にInstagramで月5件の問い合わせを生み出した実績あり。『なんとなくのWEB』を『利益を生むWEB』に変えるお手伝いが得意です。無料相談もお気軽にどうぞ！」

誰に、何を、どうやって、どんな実績があるのか。

これだけで**「この人に話聞いてみようかな」と思わせたら勝ち**です。

■ プロフィール画像とバナー画像は“信用装置”

LinkedInでは見た目も超大事。

「人は見た目が9割」なんて言いますが、LinkedInでは画像が8割くらいを占めます（体感）。

● プロフィール画像は「優しそうなプロフェッショナル感」を出せ！

・スーツ or カジュアルすぎない服装

・明るく清潔感のある背景

・笑顔（でも真剣味も忘れず）

SNSにありがちな、「ペットとのツーショット」「旅行先の逆光写真」などはNG。

ビジネスの場です。写真1枚で、「この人に話しても大丈夫そう」と思わせましょう。

● バナー画像は「何者か」を視覚的に伝える

LinkedInはヘッダー画像（バナー）も設定できます。

ここは、スキル・実績・キャッチコピーをドンと出してOK！

例：

「地方の中小企業 × WEBマーケで売上UP！」
「補助金 × ECサイト構築の専門家」
「Notionで業務効率化ならお任せください」

Canvaなどを使えば簡単に作れるので、まだ設定していない人は今日中に作りましょう！

■ おすすめセクションは“営業の決定打”

LinkedInには「おすすめ」という、自分の成果を“見せびらかす”ための棚があります。

ここにはあなたの：

NOTEの記事
登壇資料（スライドシェア）
YouTubeでの登場動画
LP、事例資料
提供サービスの紹介ページ

…などを載せましょう。

ここに良い実績があると、プロフィールを見に来た人が**“納得して依頼”**してくれる確率が爆上がりします。

あなたのプロフィールが“24時間働く営業マン”になる

✔ 肩書き → 「検索に強く・仕事に直結」するキーワードを使う

✔ 概要 → 実績・得意分野・導入文で“この人に頼みたい”をつくる

✔ 写真 → 「信頼できそう」と思わせる清潔感と表情

✔ バナー → 何者か一目でわかるように

✔ おすすめ → 実績や導線を視覚的に伝える

プロフィールが整っていない状態で投稿を頑張るのは、家を建てずに家具を置いてる状態。

せっかく魅力的なコンテンツがあっても、受け皿が整っていないともったいない！

まずは、**「見に来た人が依頼したくなるプロフィール」**を完成させましょう。

そして、LinkedInの本当の営業力を感じてください。

【LinkedIn営業の核心】

「担当者に連絡」なんて時代遅れ。意思決定者に“直で刺され”。

「つながる＝未来が開ける」――

そんなドラマチックなSNS、それがLinkedInです。

「新規営業しんどいな〜」

「メール送っても返ってこない…」

「そもそも誰に送ればいいの？」

その悩み、LinkedInなら解決できます。しかも、意外と簡単に。

なぜなら、ここには会社の“キーマン”がゴロゴロいるから。

普通なら名刺交換会やセミナーでしか出会えないような部長や役員が、なんとスマホ一つでつながれるSNSなのです。

「名刺？そんなものより“いいね”一発。」

今回は、LinkedInで“意思決定者”とつながるための戦略を、面白く・実践的に分解していきましょう。

■ STEP1：検索機能は“営業リストの宝庫”だ

LinkedInには、ビビるほど精度の高い検索機能があります。

たとえば「マーケティング部長 AND 製造業」みたいな感じで検索すれば、ドンピシャの人がズラリ。

これはもう…営業リストを自動生成してくれる神ツールです。

「ターゲット企業の意思決定者だけ」を抽出できるとか、どこの秘密組織だ。

例えば：

「広報部長 AND 食品業界」
「営業マネージャー AND 中小企業」
「人事担当 AND スタートアップ」

こんな検索で、あなたが狙うべき人がすぐ見つかります。

■ STEP2：「いきなり接触」は非モテの元

さて、ここでありがちな失敗。

「見つけた！即リクエスト送信だ！よし、営業文もガッツリ書こう！」

待って、それ、めちゃくちゃ嫌がられるやつです。

LinkedInでは、「いきなり売り込む＝非モテ営業」

つまり、無言でテーブルにチラシ置いてくタイプの営業になってしまいます。

じゃあ、どうするのか。

まずは**「いいね」→「コメント」→「接触」**のステップを踏みましょう。

つまり：

① 相手の投稿を見つける

② ちゃんと読んで「いいね」

③ 有益な投稿にはコメント（←ここ大事！）

④ 相手が「お、この人ちょっと気になるな」と思う

⑤ リクエスト送信。しかも営業臭ゼロの挨拶文付き！

この“下ごしらえ”をすることで、一気にリクエスト承認率が上がります。

■ STEP3：リクエストメッセージは“アイスブレイクのプロ”になれ

相手が「部長」「マネージャー」「代表」だったら、なおさら大事なのがリクエスト時のメッセージ。

テンプレ営業文はNG。「御社に◯◯をご提案したく…」とか来た瞬間に、99%ブロックされます。

ここは軽やかに、かつ誠実に。

「あなたの投稿を見ています」ということが伝わればOKです。

🔹 メッセージ例：

「○○さんの投稿、いつも拝見しています！特に先日の◯◯に関する内容がとても勉強になりました。ぜひ今後、情報交換させてください。」

これだけで、あなたは「ちゃんと興味を持ってくれる人」認定されます。

これが入口。ここから会話が生まれ、関係が始まり、案件に化ける可能性すらあるのです。

■ “営業臭ゼロの人間関係”が最強

LinkedInで成功する営業は、

“売り込まない人ほど売れている”という不思議な世界。

ポイントは、「まずつながる」→「関係を築く」→「興味を持ってもらう」→「向こうから聞かれる」

この流れを作ることです。

だからこそ、

毎日投稿して“露出”を上げる
相手の投稿に“反応”して存在感を出す
プロフィールで“信頼”を与える

この３セットが超重要。

LinkedInは、営業電話じゃなく“営業名刺”の時代

✔ 検索機能で「役職 × 業種」でピンポイントに探せ！

✔ 投稿へのリアクションで“接触前の認知”を作れ！

✔ リクエストメッセージは、営業色ゼロの誠実さで勝負！

✔ 相手から「話してみたい」と思わせたら勝ち！

LinkedInは、名刺交換会の100倍効率的で、テレアポの1000倍ラクな営業空間です。

でも、正しいやり方を知らないと、ただのSNSに終わります。

もしあなたが「営業が苦手」「でも仕事は欲しい」なら、

LinkedInは“相手から来てくれる営業の扉”。

まずは、今日つながりたいキーマンを検索して、いいねを一発。

小さな一歩が、未来の売上に変わりますよ。

営業したくない人ほど「発信しろ」

～“価値提供型”投稿で、仕事が向こうからやってくる話～