上手な犬のしつけ方

はじめに

〜家族の一員を大切にしてあげよう〜

犬は本当に可愛いですよね。

本書をお買い求めになったあなたは、今から犬を飼おうとお考え？もしくは、もうすでに飼っており「しつけ」について考えているとか？

あなたもご存知かもしれませんが、最近犬を飼ってそしてしつけを正しく行えずに、ご近所の迷惑になる。

またひどい場合には、捨ててしまうなんて恐ろしいこともあるのです。

一度は愛されていたのに、いきなり捨てられる。

人間の勝手で泣いている犬はたくさんいます。

ですから、本書をお読みのあなたにはそんな悲しい犬をこの世に増やさないためにも、ぜひ「しつけ」の重要さを知ってほしいと思うのです。

犬を飼うというのは、ただ食べ物やおもちゃを与えて遊ばせれば良いというわけではありません。

どんな種類の犬を飼うにしても、良くない習慣や行動が見られればそれをやめさせ、直していくのが飼い主の責任です。

その責任を負えないのなら、飼うことをやめて正しい人に飼ってもらうべきです。

誰しも命を無駄にすることは許されません。

「しつけ」を正しく学ぶことで、犬はあなたの家族の一員になります。

大切なのは、ふさわしくない行動や結果的に飼い主が困るような行動をやめさせ、正しいメッセージをきちんと犬に伝えてあげることです。

飼い犬が問題行動をした時の対処法は様々ありますが、どんな方法を取るにしても、それがあなたの犬を効果的にしつけられるものでなくてはなりません。

目の前の物事によって犬は様々な振る舞いをします。

あなたの飼っている犬がまだ、赤ちゃんであればあるほどしつけはとても難しいと言われています。

それぞれの振る舞いには、適する独自の解決法というのがあります。

もちろん、犬の種類も考慮に入れなくてはなりません。遺伝的な振る舞いというものもあり、対処法も異なってくるのです。

〜上手にしつけるには、初めが肝心です〜

いつまでも先延ばしにしてしまえば、飼い主にとっても犬にとっても、身につけるのが困難になってしまいます。

トレーニングを生活の中に上手に組み込み、あなたにとって初めての犬でもそうでなくても、きちんとしたプロセスを踏んでやり遂げることが大切です。

気持ちの良い環境を作ってあげれば、犬たちも幸せなのです。

想像してみてください。

犬たちと家族がたのしく暮らす様子を。

家族の一員であると同時に、かけがえのない親友でもある、あなたの犬もそんな特別な存在になって欲しいですよね。

これから本書で学んでいく内容を一部ご紹介しましょう：

∙ 噛みつくのをやめさせる方法

∙ うなったり、吠えたりするのをやめさせる方法

∙ 攻撃的な振る舞いをやめさせる方法

幸せに犬を飼うことができれば、犬もあなたを幸せにしてくれます。

犬は人間と違って、いったんなついてくれれば、決して裏切ることはありません。

ペットの中でも本当に、なつき易く、相手のことを考えることもできるのが犬の才能です。

その分、しっかり愛してあげなければ犬はぐれてしまうので家族の愛こそ重要になってくるのです。

犬は、私たち人間にはできないものを与えてくれます。

また、痛みや危険が起こりそうなときには率先して守ってくれます。

まさに、かけがえのない親友なのです。

しかし、そうなるためにはきちんとしたトレーニングが必要です。

好ましくない振る舞いをやめてこそ、犬は有能で信頼できる存在になれるのです。

私たちの望むように犬をしつけていくには、ある程度の時間を要します。

トレーニング中は、忍耐力を持って接することが大切です。