アイディアがあっても、エピソードが続かない。現実的に考えると矛盾があることに気付いて、次に進めない。好きなものを書いても読まれず挫折する。つらいですよね。この作成ツールはどんなアイディアでも最後まで作品を書き上げます。

小説執筆。一昨年の時点では誤字脱字と日本語の言い回しのチェックにLLMを使っていました。で、一年ぐらい書けなくて、どうにか書こうと創作の基礎を改めて勉強しなおしているうちに「これってPromptに入れれば、LLMがある程度書いてくれるんじゃない？」と、折角課金して使えるようになってるGPTsに色々突っ込んでテストしてみました。

一週間ぐらいかけて検証と修正。GPTsだけだとポンコツですが、合わせ技でモンスター級の文章を生成するようになりました。

ここでは4,000字以上って指定してるのに長いと思ったら9,000字とか出てきた。普通にGPT-4oとかGPTsを使うと、どんなに細かく強調して指示しても1,000字しか書いてくれなかったのに。こっわ。

LLMはChatGPTで完結

Claudの方がクリエイティブな親しみやすい文章を生成してくれる。でも4章あたりで、無料で使える限界がくるんだよね……！！

私は色々なLLMを使い倒している中で唯一、OpenAIのPlusに課金してます。折角お金を払っているのだから、そこだけでどうにかしたい。

で、やや3日。ズルい合わせ技を発見。

最初は全部GTPsで完結させようと思ったんだけど、プロンプトの長さとかユーザーアクションの配分とか生成物の読み取りの関係で、設定と本文を分割。修正はいつも使ってるprompt文言を登録しただけ。

あれ？さっきGPT-4oとかGPTsはどんなに細かく強調して指示しても1,000字しか書いてくれなかったって言ってなかったっけ？本文生成もGPTs？って思いましたよね。そう、この本文生成GPTsは各章長くて1,000字程度です。しかも章を跨ぐと話が前後するし突然未知の設定が生まれたり支離滅裂に。

まるでプロット無しで後先考えずに雰囲気とノリだけで書きはじめて、自分でもよく分からなくなっちゃったから色々付け足しながら書いてるみたいな文章が生成されます。裏で走らせてるPromptでどんなに指定しても章またぎの矛盾と文字数は改善できませんでした。

いやもう失敗談はいいんだよ、結局どうしたんだよ！ですよね。

はい、結論です。

①　GPTs でタイトル・あらすじ・キャラクターシート・プロットを作成

②　GPT o1(Deep Research) で本文を作成

検証条件・結果

【環境】ChatGPT Plus（月額20＄）

【条件】小説設定作成GPTs：

「タイトル」「あらすじ」「キャラクターシート」「プロット」生成

プロット構成＝全8章で完結。（想定本文：3,000文字×8＝24,000文字程度）

【結果】

小説本文作成GPTs＝8,000文字弱

ChatGPT o1＝66,000文字強（※o1に本文作成GPTsと同じPromptを投入）

とにかく設定だけ作り込んで、あとはちゃんと動くPromptをo1に突っ込めば、どんなおかしなテーマの小説でも、最悪、エタることはない！（エタる＝創作活動が途中で頓挫して未完の作品）

各社の Deep Research

Deep ResearchはChatGPT。Google AI studio(Gemini最新版)を使って本文生成もしてみましたが、何故か途中で途切れたり、日本語って指定してるのに見慣れない外語国が混ざったりしておかしなことに。漢字と平仮名とカタカナを使いこなすからといって中東言語まで混ぜるなんて……日本語は暗号じゃないんですけど……(´・ω・`)

GensparkとPerplexityは事実に基づいた分析のほうが得意です。この一覧表もPerplexity。仕事では毎日お世話になっています。

ChatGPT Plus の Deep Research

OpenAIのDeepResearch機能は最新推論モデル「o3」を基盤としています。

　　　ChatGPTプラン別の利用制限比較（2025年2月19日時点）

ChatGPT Plusプランでは、"o1モデル"の利用回数制限は週に50回までです。

今回は全8章分の小説本文を書くだけなので1作品8回分。前置き指示に2回使うとして1作作品10回分とすると、週に5作品作れます。充分すぎる。アレンジや修正は普通のGPTsや手作業を織り交ぜれば良いので、わざわざo1の利用回数を消費しなくて良いですしね。

今後の活用プラットフォーム

作成した小説をどこに出すか？出版社の賞を狙うのか、ネット上で出すのか。仮に同じストーリーだったとしてもプラットフォームによって文章は大きく変わります。つまり、前提となるPromptが変わります。行き当たりばったり書き始まる前に、

・目的（受賞、自己表現等）

・ユーザー層（読み手のペルソナ）

・プラットフォーム（リアルタイムの需要）

これをしっかり押さえてPromptに入れて、テーマを策定しましょう。

note、物語投稿サイト

今春予定されているnoteの物語投稿サイト。ここへ投稿するにもきっと役立つ。ただnoteはクリエイターを大事にしてるので、ちゃんと自分の手を入れて、自分の作品として落とし込むのが大切です。あたりまえだけど。

【ユーザー層】

・18-44歳のユーザーが全体の約75%

・男性: 71.31%、女性: 28.69%

ただし、最新のデータでは男女の偏りが少なくなってきている様子。

・コアユーザーは20-40代のビジネスパーソン

・デジタルネイティブで、クリエイティブな趣向を持つ傾向がある

・キャリアや資産運用などへの意識が高いユーザーが多い

小説投稿サイト（小説家になろう、他）

昔からある老舗のサイトたち。今回検証で作成した小説も「小説家になろう」で投稿しており、ユーザーの反応について実証実験中です。

【ユーザー層】

・10代から30代が全体の約82%で、若年層が中心。

・男性: 60%、女性: 30%

・人気作品の作者は文章力や経験が豊富な30代、40代の割合が高い傾向。

小説家になろう作成ツール

”Promptには前提条件をしっかり設定する事が必要”ということで、今回作ったGPTsは、有名サイト「小説家になろう」投稿用に特化した内容になっています。

キーワードから小説の基本設定とプロットを作成します

タイトル

あらすじ

物語の根幹となる、今回の事件の原因と背景

キャラクターシート

「起・承前半・承後半・転・結」の概要（プロット）

フロー

・5個のキーワードを入力する⇒タイトル候補を出す

・タイトルを入力する⇒あらすじを作る

　⇒その後は"修正を指定"or"OK"でプロットまで全て作成します。

ここで小説家になろうに投稿してる人はピンと来たと思いますが、「タイトル」「あらすじ」これを自分の裁量で選んでから次に進めるのが重要ポイント。なろうRaWi の人工知能評価をしてから次に進めるから！

https://rawi-novel.work/

タイトル・あらすじを評価

診断結果：　FAT＞　S　＞　A　＞　EX　＞　B　＞　C

タイトルだけorあらすじだけで診断も可能。

FATかSになったものだけを採用すれば、「小説家になろう」プラットフォーム内でのアクセス数攻略について、基本を押さえる事が可

検証結果

2/18夜に完結させた（全８章＋エピローグ）本文は不自然な部分のみ修正、全体を通しての違和感をエピローグでオチをつけ補完。※1週間分埋まるまで随時更新します※

検証作品としては中々の成績。生成途中からテコ入れをしてもっとクリエイティブに添削すれば、もっと面白く、もっと伸びる予感がバリバリしますね。それにしても、

この66,000文字強の小説、１日で出来ちゃったんだぜ……？

AIもなろうRaWiも使わず、気合と根性だけで書き上げた私の37万文字小説よりも良い数字を出してます。やばい悲しい。まぁ日々進歩あるのみ。

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